前回のお店「久寿屋」の紹介記事はこちら。
世田谷通りから花屋さんの角を曲がり、エコー仲見世商店街を入ったらすぐに、点心の店「包包(パオパオ)」があります。
日本でも肉まんやあんまんは馴染み深いですが、包包の味付けは、店主である劉さんの故郷、広東省広州市仕込み。広州市は本場中国の中でも、おいしい点心が食べられる場所なのだそうです。
店頭には大きな冷蔵ケースがあり、ふっくらとした白い皮に包まれたパオがむちむち並んでいます。座る所はないので持ち帰りがメイン。夕飯の一品にも丁度良い、焼売や蒸し鳥、ザーサイなども売っています。
今回いただいたのは、劉さんがおすすめという肉包と海老包。
人気の肉包は、常時店頭で温められているので、すぐに食べられます。ケースの中の包は蒸して食べるのが一番おいしい食べ方らしく、店先でも10分程待てば蒸した物を提供してくれます。急いでいる方のために、レンジでチンもしてくれますよ。温かいうちにいただきましょう。
ホカホカの肉包。しっかりと味付けされた餡が、日本のものとは一味違います。
中には筍、クワイ、玉葱、ひき肉が入っていて、食感がよくジューシー。海老包も、ぷりぷり海老と野菜のシャキシャキとした食感が合わさり、たまりません。
味の秘密は、「皮も具も店で手作りしています。ここのを食べたら外では食べられない、といってくれるお客さんもいますよ」と教えてくれました。
日本に店を構えた経緯は、「現店舗のオーナーに点心屋をやりたいと声を掛けられて、13年前に夫婦で日本に来ました。中国でも点心のお店をしていました。地元には同じような屋台が沢山あり、みんなおやつ感覚で食べます。肉包のようなものもあれば、甘いものもあり、気分で選びます」とのこと。
最後にもらったショップカードには、「飲茶職人 包包」とありました。
飲茶とは、茶を飲みながら点心を食べるコミュニケーションの場。気付けば劉さんの故郷の習慣を楽しませてもらえた、いい時間でした。
住所:三軒茶屋2-13-10
電話番号:03-3410-8806
営業時間:11:00~21:00
定休日:水曜日
Photographed by Takashi Sasaki