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いまから1年前の2014年6月、京都の中心部、烏丸駅近くに京都初出店となる東急ハンズが誕生しました。

東急ハンズ京都店はオープン当初から多くの人で賑わい、周辺の人の流れを変えました。

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この東急ハンズ京都店の大きな特徴が、3階にあるコーヒースタンド「COFFEE HOUR(コーヒーアワー)」の存在です。

東急ハンズで唯一というこのコーヒースタンドは、販売している様々なコーヒー器具で淹れたコーヒーを購入し、実際に飲むことができるのに加え、京都各地のロースター(焙煎所)のコーヒー豆も購入することができます。

多くのコーヒー器具を取り揃え、複数のロースターのコーヒー豆を購入できる場所は京都では珍しく、このようなお店が京都に誕生したことは京都のコーヒー愛好家にとっては大変嬉しい出来事です。

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1周年にあたってフェアを開催中のCOFFEE HOURで、わたくし中村の焙煎所「大山崎 COFFEE ROASTERS」もワークショップをさせていただくことになりました。

そのご縁から、COFFEE HOURの責任者である楠原由佳子さんにCOFFEE HOUR誕生の経緯やフェアへかける想いをうかがってきました。



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-そもそも京都店にどうしてコーヒースタンドを作ることにしたのですか。

京都店の立ち上げにあたって、わたしを含むメンバーは1ヵ月くらい京都の街をあちこち歩きまわったんです。そして気づいたことは、京都にはコーヒー文化が深く根付いているけれども、コーヒーの道具を数多く取り揃えている店はとても少ないことでした。みんなどこで買ってるんだろう?って思うくらい。

京都店の店長は「HANDS CAFE」(東急ハンズの運営するカフェ)を立ち上げた人で、コーヒーには元々想い入れがあったんです。それに加えて、新しいお店で何かインパクトのあることをしたいと思っていたので、販売するコーヒー器具を使って実際に淹れたコーヒーをお客さんに飲んでもらえるようにしたら面白いんじゃないかというアイデアが生まれました。

そこから、京都府長岡京市に本店焙煎所を構える「Unir(ウニール)」さんのご協力をいただいて、コーヒーの素人であるスタッフのトレーニングを行い、なんとかアイデアを実現させることができました。



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-なるほど、京都のコーヒー事情を調査した結果だったんですね。わたしのショップもそうですけど、小さなショップだと多くのコーヒー器具を取り扱うのが難しいので、お客さんの要望に応えきれないんですよね。こういった場所があると、お客さんは助かると思います。京都の街を歩いた際、京都のコーヒー文化についてはどのように感じましたか。

もう3年前になりますけど、喫茶店文化が強く残っていることは感じましたね。コーヒーも深めの焙煎で、黒くて苦めのものが多い。特に四条河原町や烏丸駅周辺といった中心部にはいわゆる「東京風のカフェ」は少ない印象でした。これは他の地方都市ではあまり見られないことだと思います。「東京のコピーはしない」「流行りを簡単には受け入れない」という京都人の気概を感じました。

その頃から京都では中心部から少し離れたところに様々なロースターが誕生していて、COFFEE HOURではコーヒー豆のセレクトショップ的な位置づけで常時5、6店舗のコーヒー豆を販売しています。中心部で色々なお店のコーヒー豆が手に入ることで、お客さんに喜んでいただいています。



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-オープンから一年経ちますけど、この一年間はいかがでしたか。

オープン当初はスタッフもコーヒーを淹れるだけで精一杯の状況でしたが、いまではコーヒーを淹れている時間にお客さんとコミュニケーションを取れるようになり、器具やコーヒー豆の魅力をお伝えできるようになってきています。

でも、お店を愛してもらうためにはもっとコミュニケーションを取る必要があると思っていまして、そのひとつのツールとして今年の2月からは月に一回フリーペーパー『珈琲を愉しむとき』を発行しています。

スタッフが主体的にロースターや器具の作り手を取材して、コーヒーにまつわる様々な情報を掲載しています。取材を通してその商品を作っている人のことを知ることで、スタッフのお客さんへの説明にはより愛情がこもりますし、本気で「使ってほしい!」という想いが伝わるようになりました。



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-6月で1周年を迎え、フェアを開催されていますね。

はい。京都店全体で1周年のフェアを開催中で、イベントやセールを行っています。COFFEE HOURとしては、これまで取り扱ったことのあるコーヒー豆や器具に加えて、新たに京都とつながりのある他のお店にもお声掛けをして、ワークショップやオリジナル器具の展示販売を行うことになり、準備を進めてきました。大山崎 COFFEE ROASTERSの中村さんにお声掛けしたのも、そんなときでした。


-ありがとうございます。突然地元のマーケットイベントにいらっしゃって声をかけられたので驚きました。

わたしたちは地域の方に愛されるお店を作っていきたいと思っています。京都の方って京都を愛している方が多いですよね。だから、わたしたちも京都とつながりのある多くのロースターや器具の作り手さんたちと一緒に何かをやっていきたいんです。

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-最後に、今後のCOFFEE HOURの展望について聞かせていただけますか。

わたしたちは「道具屋」なので、コーヒー器具をしっかりと販売していきたいです。コーヒーを淹れて提供しているのも、それぞれの抽出器具のことをお客さんに深く知って欲しいからです。これまでもワークショップを開催してきましたが、これからはもっと様々なイベントを企画して、お客さんにそれぞれの道具の魅力を伝えていきたいと思っています。

それから、お客さんに「東急ハンズで買って良かった」と思ってもらえるような店を作れるスタッフを育てていくことが、これからのCOFFEE HOURにとって大切だと思っています。

COFFEE HOURでコーヒーを淹れているスタッフは専門のスタッフではなく、通常のスタッフがフロアの他の業務と並行して交代制で担当しているんです。これがすごく大変で、他の店舗のスタッフからは「信じられない!」と言われるくらいです(笑)でも、きっと彼・彼女らが成長して、東急ハンズ京都店を支えていってくれると思います。


-これからのCOFFEE HOURを楽しみにしています!ありがとうございました。

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東急ハンズという大きな会社の中にありながら、軽やかなフットワークで京都のコーヒーシーンを盛り上げるCOFFEE HOUR。そこには、スタッフのみなさんの苦労とコーヒーへの愛情があることを実感しました。

COFFEE HOURでは6月1日(月)~30日(火)までの一ヶ月間、京都周辺の作り手によるコーヒー器具やコーヒーに合うお菓子の販売、コーヒーに関する様々なワークショップが行われます。ぜひ一度足を運んでみてください。

ワークショップの予約はこちらから。

東急ハンズ京都店 COFFEE HOUR(コーヒーアワー)
Address: 京都市下京区四条烏丸東入長刀鉾町27番地 東急ハンズ京都店3F
Open: 11:00~19:30(東急ハンズ京都店の営業は10:00~20:30)
Tel: 075-254-3109(代表)
Web: http://kyoto.tokyu-hands.co.jp/

photographed by Mayumi Nakamura

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