自然とアートがごちゃ混ぜで、ポップでカラフル。
オーストリア・ウィーンのガウディとも呼ばれる建築家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(1928〜2000年)をご存知ですか?
地元を超えて世界の人からも愛されるウィーン3区の市営住宅「フンデルトヴァッサーハウス」。ウィーンが生んだ天才、フンデルトヴァッサーの代表作です。
大自然をこよなく愛したフンデルトヴァッサーは、「家と人と自然の共存」をデザインのテーマとしています。
1977年、「君の思いどおりの家を建ててみないか?」というウィーン市長からのリクエストがありました。都会の真ん中で自然とともに暮らすにはどうしたらいいんだろう。フンデルトヴァッサーが出した答えは「庭がないなら屋根やベランダに草や木を植えればいい!」ということ。
ビルの壁に絵を描き、模型を作り、窓の枠に植物がぎっしりと生えた、緑に覆われたビルを8年かけて完成させました。
運河近くにあるクンストハウスも長く愛されるスポット。フンデルトヴァッサー自身が手がけた3階建ての美術館で、1991年にオープンしました。
白と黒のチェス版をはめ込んだような不規則なタイル張りが特徴で、眺めているうちに不思議とだんだん惹き込まれていくのです。
この物件は、曲木家具トーネットの旧工場を買い取ったもの。ガラスやメタル、木材、タイルなどをめいっぱい使い、「コンバージョン」という増改築の技術を大胆に取り入れています。歩くときしむ木の床や、雨や血を思わすデザインや、トイレも必見ですよ。
フンデルトヴァッサーについての詳細はこちらからどうぞ。
のんびり訪れてみたい、世界一住みやすい街「ウィーン」
フンデルトヴァッサーが生まれたオーストリアのウィーンは、世界一住みやすい街としても知られる、ゆったりとした時間が流れる街。
オーストリアの国民性やライフスタイルを表す言葉に「Gemütlichkeit(ゲミュートリッヒカイト)」というものがあります。「なんともいえないほど心地良くうれしい雰囲気」「のんびりと寛ぎを感じさせ、開放的なニュアンスをもつ心地良さ」を意味する言葉です。
フンデルトヴァッサーが追求した自然と調和した建築デザインは、ゲミュートリッヒカイトの現れのひとつかもしれません。
夏は日も長く、ウィーンを訪れるのに最適な時期です。建築物をのんびり楽しむのもよし。地元の人で賑わう市場をまわったり、緑が溢れるリング通りを散歩するのもよし。ルーミーで紹介したウィーンの楽しみ方もぜひ参考にしてみてください。
ゲミュートリッヒカイトを体感するキャンペーンを実施中
2015年6月18日(木)、東京・丸の内コットンクラブで「オーストリア航空 presents くるりプライベートLIVE&TALK」を開催します。くるりにとってかけがえのない街であるウィーン。くるりとウィーンのヒストリーについて、詳細はこちらからどうぞ。
応募方法は、こちらのサイトで氏名などの情報を入力し、自身のTwitterやFacebookにくるりのライブについて思いを投稿するだけ。応募期間は5月11日(月)~31日(日)です。くるりと一緒にゲミュートリッヒな一夜をお楽しみください。
ただいまフンデルトヴァッサーの書籍が当たるInstagramのキャンペーンを実施中。あなたの身の回りにあるゲミュートリッヒカイト(心地良さ)を感じられるものを撮影してInstagramに「#ゲミュートリッヒカイト」をつけて投稿してみてください。(※応募期間2015年6月1日(月)~6月30日(火))