『フローラの神殿』は1711年に刊行された、イギリスの植物学者ロバート・ジョン・ソーントンによる美しいカラー図版付きの植物図鑑です。

図版は多色刷りの銅版画に一部手彩色という豪華なもので、ソーントン自身による原画を当時の一流の彫版師のトーマス・メドランドが銅版に彫り、彩色は画家のフィリップ・レイネーグルによって行われました。

通常の植物図譜は、背景のないものがほとんどですが、『フローラの神殿』の植物図譜は、全て背景が書き込まれている非常に珍しいものです。その劇的でロマンティックな描写のため、西洋の植物図鑑愛好家のあいだで人気が高く、「史上最美の1冊」とうたわれてきました。

そんな『フローラの神殿』からいくつか図版をご紹介します。

20150518a

サボテンの一種、「月下美人」の図。月下美人は夜に香りの良い大輪の花を咲かせます。夜の森と時計塔を背景にすることで、開花時刻が表現されています。



20150518b

30~50年かけて成長して花を咲かせたのち枯れてしまうというアオノリュウゼツランの巨大な花の図。英語名はアメリカン・アロエとあります。滴り落ちる滴から瑞々しさが感じられます。



20150518c

ネムノキの一種のようです。説明文にはインド原産で、ジャマイカの山奥でよく見られるとあります。



20150518d

北アメリカ原産のユリです。学名はLilium superbum



『フローラの神殿』はweb上にアーカイブされており、こちらのページで閲覧することができます。

Top ImageはGathering the Jewelsの画像をコラージュしたものです。
Image by Internet Archive

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