SHARE


前回ご紹介したポートランドの書店Powell’sと並んでパシフィック・ノースウェストの読書好きの聖地となっているのが、シアトルのSeattle Central Library(中央図書館)です。

2004年のオープン以来、奇抜な建築で観光スポットとしても有名な建物を写真付きでレポートしたいと思います。

150513seattle-central-library-1

Central LibraryはDowntownの南端に位置しており、ライトレール、トローリーバス、徒歩などで簡単にアクセスすることが出来ます。

そのユニークな外観は、平凡なオフィスビルやホテルに囲まれて一層目につきやすくなっています。きつい傾斜の斜面に建っているので、西側から入れば1階、東側から入れば3階という、なかなか複雑な建物です。

150513seattle-central-library-2
150513seattle-central-library-3

今回は3階からスタートしてみます。ちなみに1階は子供向けの本と英語以外の言語で書かれた本の書架、2階はスタッフのみ立ち入ることの出来るフロアとなっています。

このロビー階にはフロントデスク、カフェ、ショップ、書架、読書スペースに講堂までもが揃ったレイアウト。Living Roomとも呼ばれるこの階は図書館で最も広いフロアということもあり、モノが詰め込まれた感はまったくありません。

150513seattle-central-library-4

ロビーから階段を登ると、4階のRed Hall。その名の通り、壁、床、天井すべてが真っ赤に染められたフロアで、ミーティングルームや予約オンリーのコンピューターラボが配置されています。

150513seattle-central-library-5

ここから直接5階ではなく、3階のロビーに一旦戻ってエスカレーターを登ります。蛍光イエローのエスカレーターは近未来的な雰囲気がたっぷり。写真左に見える窓の奥には奇抜なアート作品がループ再生されています。

ちなみに館内にある下りエスカレーターはここと、1階と3階を繋ぐふたつのみ。

150513seattle-central-library-6

エスカレーターを降りると5階、Mixing Chamber。ここはコンピューターラボとヘルプデスクがメインのフロア。オレンジ、黒、そしてシルバーを基調とした内装はなかなか引き締まった印象です。

日本の図書館と同じく、図書館カードがあればインターネットを使ったり、図書館のデータベースを通してリサーチをすることができます。

150513seattle-central-library-7

ここから一気に複雑になります。6階から9階はBooks Spiralと呼ばれる書架オンリーのフロアなのですが、この4階分は床が傾斜しており、6階の一番高い部分が7階の一番低い部分に直接繋がっているなど、Sprial(らせん形)の名の通りの構造になっています。

5階にある上りエスカレーターは7階まで直通、さらに7階から最上階の10階までのエスカレーターも同じく直通で、Books Spiral間を移動するにはフロアに沿って昇り降りをするか、階段もしくはエレベーターを使うことになります。

150513seattle-central-library-8

Books Spiralには階下を覗くことのできるスポットも多数あります。外装全面に張り巡らせられた菱型の窓から差し込む光で、どの階も開放感あふれる雰囲気になっています。

150513seattle-central-library-9
150513seattle-central-library-10
150513seattle-central-library-11

Books Spiralの写真をもうすこし。最後の写真を見ると、9階のアクセス口は左側ですが、右側の低まったところにある書架も900番という番号が見えるとおりまだ9階で、かなり複雑なレイアウトなのが分かると思います。

150513seattle-central-library-12

そして一般の利用客には最上階となる10階、Reading Room。自習スペースがフロアのほとんどを占めていますが、希少本を集めた特別室も併設されています。

大学時代にはここでよくレポート書きをしたので、自分にとって思い出深い場所でもあります。さらにこの上にはスタッフのみアクセス可能なオフィスの集まる11階も存在します。

150513seattle-central-library-13

あまりに混乱した利用客が多かったことから、マップを専門にするデザイナーを雇って館内表示をやり直したこともあるなど、今でもその構造には賛否の分かれる図書館ですが、100万冊を超える蔵書とそのユニークさに訪れる人は後を絶ちません。

2012年には年間の訪問者数が640万人を記録し、これは市民1人が約7回ほど訪れた計算になります。観光スポットの豊富なシアトルでも異彩を放つCentral Library、次の旅行の立ち寄り先にいかがですか。

[Seattle Central Library]
[Seattle Central Libraryの館内マップ (PDF)]

photographed by Sho Ito

この記事を気にいったらいいね!しよう

ROOMIE(ルーミー)の最新情報をお届けします。

あわせて読みたい

powered by cxense