由緒正しき高級ホテルを取り仕切るレイフ・ファインズ演じるコンシェルジュを中心に繰り広げられるコメディ映画『グランド・ブダペスト・ホテル』。第87回アカデミー賞の美術賞、メイクアップ・ヘアスタイリング賞、衣装デザイン賞、作曲賞の4部門を獲得したこの作品の指揮をとっていたのはウェス・アンダーソン監督です。
雰囲気のある作品を撮ることが得意なアンダーソン監督がなんと今回カフェのデザインを担当しちゃいました。ミラノのプラダ財団アートセンター内にオープンしたカフェ『Bar Luce』にはヴィンテージの家具やオールドスクール・ジュークボックス、2つのピンボールマシーンなどが配置されていて豪華絢爛という訳ではないけど、味のある内容や雰囲気がアンダーソン監督の作品に迷い込んだような気分になれるはず。
『Bar Luce』のオフィシャルウェブサイトにはこのように説明されています。
座席やフォーミカの家具、床、ベニヤ板の壁パネル、さまざまな色を用いたその内装は1950年から1960年代の人気を誇っていたイタリアの美学やカルチャーを思い起こさせるものとなっています。反響あるアーティスティックなアンダーソンのこの考えは8分間のショートフィルム『カステッロ・カヴァルカンティ』(この作品はファッションブランド、プラダとアンダーソン監督のコラボレーション作品)が制作される数年前に考案されていました
ぜひ丸一日座って、このカフェにやってくる人達を見ていたいものです。