ニューヨークに住んでいると、どこに行くにも、各エリアを愛称で呼ぶことに慣れるようになります。
でもよくよく考えてみると、どうしてそう呼ばれているのだろう? 今日は、代表的なエリアの名前の由来を簡単にご紹介します。
例えばダウンタウンの“SoHo” (ソーホー)
これは、”South of Houston Street”の略。「(マンハッタンを東西に走る大きな目抜き通り)Houston Streetの南」という意味です。同様に、その北側をNoHo (”North of Houston Street”)と呼ぶこともあります。
同じくダウンタウンの“TriBeCa”(トライベッカ)映画祭でも有名ですね。
これは、”Triangle Below Canal Street”の略です。こちらは、「(Houston Streetより少し南の位置に、同様に東西に走る)Canal Streetの下の三角地帯」という意味です。
マンハッタンからもう一つ、“Nolita”(ノリータ)
マンハッタンにはチャイナタウンのすぐ近くにリトル イタリーというイタリア街があります。その「イタリア街の北のエリア」、という意味の、”North of Little Italy”でノリータです。
最後にもう一つ、ブルックリンから。ブルックリンブリッジやマンハッタンブリッジのふもとで、アートの集まる場所として大注目のエリア、“Dumbo”(ダンボ)
こちらは、”Down Under the Manhattan Bridge Overpass”で、「マンハッタンブリッジ高架線の下」という意味の略です。ディズニー映画とは関係はないのです。
このように、ニューヨークの各エリアの愛称は、実は多くがアクロニム(各言葉の頭のレターをとって作られた略称)です。東京と横浜を繋ぐのが東横線、東京と名古屋を繋ぐのが東名高速道路なのと、似た感覚です。
夏休みにニューヨーク旅行の計画をされている方、是非この愛称に慣れて、ニューヨークの街をスムーズに散策してみて下さいね。あの通りの北側、南側、といった部分まで覚えていると、地理感覚もより湧きやすくなりますよ。