ニューヨークの美しい夜景に浮かび上がるカラフルな椅子。これは一体どこでしょう?
今月オープンしたばかり、アッパーイーストサイドからダウンタウンエリアに移転したホイットニー美術館です。
初日の5月1日には、オープニングパーティが行われました。屋上のテラスから眺める、マンハッタンの夜景。エンパイア・ステート・ビルディングもセレブレーションのライトアップを行っていました。
新しいロケーションに選ばれたミートパッキング地区は、観光地としても大人気の公園・ハイラインもあるエリアです。マンハッタンの西側、ハドソン川沿いに位置します。その立地を活かし、元々は工場や倉庫が建ち並んでいたエリア。そこに、アトリエとしてアーティスト達が住み移り始め、今の新しいアートとファッションの中心となりました。
このエリアのランドマーク、スタンダードホテルもすぐ近くです。
展示は、かつてのアッパーイースト時代の雰囲気を引き継ぐ部分と、新しい発見となる部分が多く混ざっています。建物自体もおもしろく、何もかもが新鮮。前を知っていてもいなくても、この新しいホイットニーをもっと知りたいと思わせる要素がたくさんあります。
建築家 Renzo Pianoによる新しい建物。日本では、関西国際空港旅客ターミナルビルや銀座のメゾン・エルメスの設計で知られています。ホイットニー美術館が求めるものと、このエリアの豊かなキャラクター、どちらも最大に引き出すよう考えられているそうです。ガラス張りの建築、ハドソン川、緑溢れるハイライン、全てのエクスペリエンスが、豊かなアート。
小さなギャラリーが多く並ぶ中で、新しく加わったニューヨーク美術界の巨人。ますます目が離せない、ダウンタウンのアートシーンです。