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美術が楽しめたら、なんだかかっこいいですよね。でも難しそうだから…と敬遠してしまう人も多いと思います。少し知識があれば、絵を見るのがもっと楽しくなりますよ。

今回は、印象派とは何かをご紹介しましょう。大丈夫、硬くならないでください。芸術家は変人ばかりですからね。まじめに向き合っていたら疲れてしまいますよ。



時は19世紀後半、フランスは植民地を増やして絶頂期です。パリの展覧会に、クロード・モネがこんな絵を出展しました。タイトルは「印象・日の出」。そう、印象派の名前の由来はこの絵なのです。

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何を描こうとしているんだと思いますか? 建物や小舟に乗った人が見えますが、ぼんやりしていて、筆遣いも荒く、ささっと仕上げたようですね。

この絵は「外に出て絵を描くのって楽しいよ」と言っているのです。外で描いていると光が変わっていく様子が見られて、作品にも動きを取り入れられることに気づいたんですね。

でもおそらく本当は、単に反抗してみたかったんです、権力に。学校では「部屋の中で、じっくりきっちり描きましょう」と教えている時代でしたからね。

偉い人たちはびっくりですね。とんだ問題児です。この展覧会の絵はみんなこんな感じだったので、新聞では、「なんというでたらめ、なんといういい加減さだ!」と酷評されたそうです。

その記事のタイトルが「印象主義の展覧会」とされていたので、彼らの展覧会に出品した画家は印象派として知られるようになったのです。

では印象派展覧会で、他に誰がいたのか見てみましょう。

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まずはピエール=オーギュスト・ルノワール。この大作は第3回印象派展覧会に出された「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」というカフェの様子。彼の絵はふくよかな美女ばかりですね。楽しそうに描いている様子が目に浮かびます。



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この絵を見慣れない人も多いかもしれません。でも、典型的な印象派画家と言われているのはこの画家。アルフレッド・シスレーの「ルーヴシエンヌの雪」です。見る側に強い印象を与える絵ではないので、あまり売れず、貧乏の中で亡くなったといいます。それにしても、温かいまなざしの絵ですね。



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逆に、印象派らしくない印象派はこの人、エドガー・ドガです。室内の踊り子の絵が多いです。外で絵を描くのが印象派の特徴の一つといいましたが、ドガは目の病気があったので、外でのスケッチは難しかったのです。「らしくない」絵でも印象派に含めてしまっていいんですね。



印象派の代表的な絵は、パリのオルセー美術館でたくさん見られます。日本人に大人気なので、印象派に関する展覧会は日本でもよく開かれ、全国あちこちで見ることができるのがいいですね。

なんとなく眺めていた絵画も、ちょっと知るだけでもっと楽しめるようになります。次に「印象派」の絵画を観るときには、ぜひこの記事のことを思い出してみてくださいね。

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