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建築好きなら一度は聞いたことがある言葉「メタボリズム」。

新陳代謝という意味のこの言葉は、高度経済成長期に起こった建築の一つの流行でした。一度建てた建物が、時代や周辺環境に合わせて変化していくことを表す言葉ですが、その単語だけでは意味が分かりづらいですね。

その代表作が好例なので見てみましょう。銀座にある「中銀カプセルタワー」です。

黒川紀章が設計したこの建物は、文字通りカプセルを積み上げた形状のマンション。このカプセルは入れ替えることが可能で、時代に合わせてカプセル を入れ替えて、新陳代謝するというコンセプトでした。その革新的な設計や独特のデザインは国内外から非常に高く評価されたんです。

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でもその中銀カプセルタワーも竣工から既に40年以上。この名建築は施工上の大変さなどから結局カプセルが入れ替えられたことは一度もないそう。そして、アスベストの問題や老朽化から建て替えの気運も高まっており、もはや存亡の危機にあります。

でもこの名建築を何とか後世に伝えたい。そう思った写真家がそのフォトブックを作成しようとKickstarterでプロジェクトを始めました。

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1972 – Nakagin Capsule Tower」と名付けられたプロジェクトは、それぞれのカプセルの写真をメインにフォトブックを作るプロジェクト。この建築は外観や、新陳代謝可能なその構成も魅力的ですが、インテリアの設計も凝っています。備え付けの埋め込み家具は、黒川紀章のディテールへのこだわりを感じられるまさに逸品です。

このプロジェクトは人気だったためか、フォトブックを手にするには100ドル(約12,000円)〜のプランしか残っていません。ただ関東地方在住であれば55ドル(約6,600円)で本人から受け取るプランがまだ残っていますよ。

この名建築が好きな方はもちろん、後世に伝えたいという熱い思いのある方は是非とも出資してみてはいかがでしょうか。

1972 – Nakagin Capsule Tower[kickstarter

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