レンガ造りなどの古い建物には、時代を超えて残り続けたからこそ感じるノスタルジックな雰囲気がありますよね。それが歴史的建造物であれば、なおさらでしょう。
アメリカのアーティストであるPeter Erskine氏の手にかかるとそれが一変します。
古い建物がまるでポップアートになったかのような鮮やかな虹色に。これは、Peter氏のSolar Spectrum Environmental artという芸術作品のインスタレーションです。
このカラフルな色合いの正体はなんと太陽光。陽の差し込む位置にプリズムを置くことで、光を分離させて虹色にしています。
イタリアのローマで行われたインスタレーション。
建物の隙間から挿し込むわずかな光が、プリズムを通すことで壁全体に広がり、色鮮やかになります。時間によって太陽の位置が異なるため、その時々で表情を変えて行く光も素敵ですね。
こちらは、北アイルランドにあるECOS環境センターで行われたインスタレーション。
キャンバスとなる建物の造りが異なれば、また違った雰囲気を見せるのが太陽光の魅力。現代的な造りの室内では、ミニマルなファインアートのような繊細な雰囲気になります。
建物と太陽の光など、日常にありふれているものを活用しながらも、「新しさ」を感じさせています。
作者のこだわりが感じられますね。