《青釉鉢》1980年頃 個人蔵 Estate of the artist 撮影:伊奈英次

茨城県陶芸美術館の開館15周年を記念し、「没後20年 ルーシー・リー展」が開催されます。

茨城県陶芸美術館は、多くの陶芸家が活動する焼き物の町として知られる笠間市内にあります。

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《緑釉鉢》1980年頃 北野美術館蔵 Estate of the artist 撮影:大屋孝雄

ルーシー・リー(1902 ~1995)は、ウィーンに生まれ、後にロンドンに移住し活動した女性陶芸家です。

ルーシー・リー様式ともいうべきモダンかつ情緒豊かな器物型スタイルを打ち立て、世界的に高く評価されました。

鮮やかな色づかいでありながらも、洗練された素朴さのあるスタイルが特徴的です。

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《スパイラル文花器》1980年頃 個人蔵 Estate of the artist 撮影:大屋孝雄

彼女は、1920年代から30年代にかけて、ウィーンの工業美術学校で学び、ウィーン工房のヨーゼフ・ホフマンら、当時の一流デザイナーの薫陶、影響を受けました。

1938年にロンドンに移住すると、当時のイギリス陶芸界を代表する陶芸家、研究者、画廊主などの評論、アドバイスを積極的に吸収し、ウィーン時代に学んだウィーン工房様式、バウハウス様式、バーナード・リーチ様式、さらにはギリシャ様式、中国・韓国の古典的陶磁器様式などを幅広く学び、自己のスタイルを打ち立てていきました。

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《線文花器》1978年 紀井文庫蔵 Estate of the artist 撮影:伊奈英次

またウィーン時代から60年代にかけて、精細で大がかりな釉薬実験を繰り返し、これまでになかった釉色を数多く開発しました。

ルーシー・リースタイルの特徴は、「たおやかな曲線を描く美しいアウトラインを持つ碗型」と、「鶴首とも称される細く長い首部を持つ花瓶型」に大きく分けられます。

今回の展覧会は、そのスタイルが形成されていく過程で作られたさまざまな様式の変貌、そして大成されたルーシー・リー様式の魅力を、約200点の作品で紹介する、ルーシー・リーの全貌展です。

日本初公開の作品もあり、ルーシー・リーの魅力を時代ごとに見ることができる貴重な展覧会です。

4月29日(水・祝)から5月5日(火・祝)は、笠間市内で陶炎祭というイベントも開催されます。

老舗の窯元から新進気鋭の作家まで、およそ200件が集合し、のべ30万人が訪れる陶芸市です。

うつわに興味がある方は、ぜひ合わせて足を運んでみてくださいね。

[没後20年 ルーシー・リー展]
会期:4月11日(土)~6月21日(日)
会場:茨城県陶芸美術館
住所:茨城県笠間市笠間2345
時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜、ただし5月4日(月・祝)は開館、7日(木)休館
料金:一般820円 高大生620円 小中生310円

[巡回]※予定のため、実際の会期等と異なる場合があります。
千葉市美術館:2015年7月7日(火)~8月30日(日)
姫路市立美術館: 2015年10月31日(土)~12月24日(木)
郡山市立美術館:2016年1月16日(土)~3月21日(月・祝)
静岡市美術館:2016年4月9日(土)~5月29日(日)

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