青山悟『Map of the World (Dedicated to unknown embroiderers)』 制作風景
2014 ©AOYAMA Satoru Courtesy Mizuma Art Gallery 2012-2015

ポリエステルにポリエステル糸と蓄光糸で刺繍された世界地図。これは何を表しているのでしょうか?

工業用ミシンを使用して刺繍作品を発表する青山悟氏の個展『名もなき刺繍家たちに捧ぐ』が、4月22日(水)から5月23日(土)まで、市ヶ谷にあるミヅマアートギャラリーで開催されます。

青山悟氏は、ロンドンのゴールドスミスカレッジのテキスタイル学科を1998年に卒業後、シカゴ美術館付属美術大学で美術学修士号を取得し、現在は東京を拠点に活動しています。これまでに東京・六本木の森美術館で開催された『六本木クロッシング2010:芸術は可能か?』などで作品を発表しています。

青山氏は、大量生産の道具である工業用ミシンで丹念に縫い上げられた刺繍作品を通して、近代化によって変容し続ける人間性や労働の価値を問い続け、またそれにより失われつつある人間の感受性や創造性についての問題を提起しています。

同展では、刺繍によって制作された世界地図の新作を発表します。

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青山悟 『Map of the World(Dedicated to Unknown Embroiderers)』部分
2014 ©AOYAMA Satoru Courtesy Mizuma Art Gallery 2013
撮影:宮島径 / photo by MIYAJIMA Kei

今回の新作は、イタリア出身の美術作家アリギエロ・ボエッティ(1940-1994)が、各国の国旗で構成された世界地図『MAPPA』の制作背景を考察して作られています。

ボエッティ氏の『MAPPA』は、制作をアフガン難民の刺繍職人に依頼しており、地域と政治の境界線に関心を示した作品となっています。

青山氏の作品も、「近代化の光と闇」、「共同体と個人」、「国と社会」など様々な「境界線」に関する問題を私たちに投げかけています。

今ある世界地図の境界線も、社会情勢とともに変わりゆくのかもしれませんね。

青山悟『名もなき刺繍家たちに捧ぐ』
日程:2015年4月22日(水)~5月23日(土)
休廊日:日、月曜、祝日
時間:11:00~19:00
会場:市ヶ谷 ミヅマアートギャラリー
住所:新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
料金:無料
<オープニングレセプション>
2015年4月22日(水)18:00~20:00
会場:東京都 市ヶ谷 ミヅマアートギャラリー

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