ロボット家電の人気者といえば、アイロボット社の「ルンバ」。 その実直な働きぶりと、愛嬌ある動きが話題となり、日本でも一気にスター家電の仲間入りを果たしました。

でも、ルンバで本当に部屋がキレイになるの?

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結論だけいえば、答えはイエス。ただし、そのためには性能を正しく知っている必要があります。

ルンバがお掃除界に革命をもたらしたことは間違いありません。ただ、新しいプロダクトの宿命として、その性能がイマイチ伝わりにくいという一面も…。どう使っていいか分からず、結局いつもの掃除機を選んだ人も多いのでは?

そこでルーミーは、その性能をもっと分かりやすく知ってもらうため、「ルンバのスポーツテスト」と称して、その身体能力に迫ってみようと思います。


第一種目「マラソン」

スポーツテストの舞台は、都内のとある部屋。床に紙クズを散らして、ルンバがどのくらい部屋を掃除できるかをテストしてみました。

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撮影に使ったのは、8畳ほどのリビングスペースです。

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今回使用するのは、最新機種「ルンバ880」。中央のボタンを押すと、掃除がスタートします。

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小気味よく動きだし、床のゴミをどんどん吸い込んでいきます。机やソファの下も、その薄い機体を活かしながら縦横無尽に走行しています。

ルンバのメリットは、ホコリのたまりやすい家具の下にも入り込めるところ。本体の高さは92mm。たとえベッドカバーなどが垂れ下がっていても、ベッドの下にすき間があれば引き下がることなく潜り込んでいきます。

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何度も念入りに、床を行ったり来たり。1か所あたり平均4回、さまざまな角度で走行します。その丸い形状により、インテリアにひっかかることなく部屋全体を動きまわり、床に散らしたゴミも気がつけばほとんど吸い込まれた状態。

結果:8畳ほどのリビングスペースを約30分で完走



スタートがあれば、ゴールもあるのがマラソン。ルンバも掃除が終わるとホームベースに自動で戻っていきます。そのときの様子はこちらの動画でどうぞ。

ルンバは、一週間のタイムスケジュールを登録することができます。平日の夕方頃にタイマーをセットしておけば、会社から帰宅したときには部屋がすでに掃除された状態。ホームベースで一足先にお休みのルンバが愛おしくなる瞬間ですね。


第二種目「障害物レース」

家具の多い場所でもルンバはちゃんと使えるのでしょうか。次の種目「障害物レース」で、その性能を見てみましょう。

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撮影現場に、ありとあらゆる椅子を用意。よく見ると一番奥で、ルンバがスタンバイしています。

写真の手前側に、ホームベースを設置。ルンバがそこまで無事にたどり着けるかをテストです。がんばれ、ルンバ! モタモタしてると、バッテリーがなくなるぞ!

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ホームベースが目的とはいえ、椅子の脚にあたると旋回するように下に入っていき、脚まわりをキレイにしてくれます。

ルンバの左前には「エッジクリーニングブラシ」と呼ばれる回転ブラシがついています。部屋の角や、椅子の脚まわりも、このブラシでゴミをかき出しながら吸い込んでいるのです。

ルンバの直径は約35cm。これ以上のすき間があれば、ルンバはどんな家具の下でも入っていきます。こういったルンバと相性のいい家具のことを「ルンバブル家具(roomba-able)」とも言うそうですよ。

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おや、ついにホームベースを発見か?

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無事に帰還。お疲れさまでした。

結果:複雑な家具の配置もなんのその。椅子をくぐり抜け、旋回しながらゴール



椅子のサイズにより、くぐり抜けられない場合でも旋回しながら回避して戻ってきました。

こんな複雑な場所でも、ルンバが戻ってこられる理由は、ルンバ独自のロボット技術「iAdaptが搭載されているから。

「iAdapt」は、ルンバに搭載された数十のセンサーから瞬時に情報を収集。そこから部屋の状況、家具の位置、床のヨゴレ具合などを判断します。そして、1秒間に60回以上の状況判断を行い、導き出した40以上の行動パターンの中から最適なものを選択します。この瞬時に反応できる人間のような判断能力がルンバのカギ。

2002年にルンバ初号機が販売されてから、今年ですでに13年が経過。年々アップデートされてきたルンバの頭脳は、ついにここまで進化していました。


第三種目「高飛び」

最後にテストする種目は「高飛び」です。さすがにジャンプはしませんが、ルンバがどのくらいの「段差」を越えられるかは意外と知られていません。

まずは、部屋の中にあるこういった段差。

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少しスロープになっているためか、まったく問題なし。

一般的な家でいえば、部屋を仕切る「引き戸のレール」も問題なく乗り越えられます。ガタガタしたところでも意外と平気なんです。

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少し厚めのマットもクリア。となると、どこまで厚いものが乗り越えられるか? タオル程度の厚みのラグを折り重ねてテストしてみました。

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1枚は余裕です。

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4枚も難なくクリア。

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さすがに8枚まで厚くなると、越えられることもある、という感じ…。

結果:約2cmまでOK。スロープ・引き戸のレール・厚めのマットは余裕でクリア



ルンバの前方の「バンパー」が接触しない高さであれば乗り越えられるようです。

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床からルンバのバンパーまでの隙間を超えたものだと、センサーが反応して、ルンバが方向転換をはじめてしまいます。

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ちなみに、太めのコード類も問題ありませんでした。

ルンバは、スマートフォンの充電ケーブルや電源コードに絡まってしまうことがたまにあります。ただし、もしそうなったとしても、自動でブラシを逆回転させる「からまり防止」機能があるので、自ら脱出することができます。

今回、様々なもので試してみましたが、「思ったより高いものも乗り越えられる」というのが率直な感想ですね。


きみ、ルンバじゃない…よね?

ルンバの撮影をしている隅で、なにやら静かに動く物体を発見。

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えっ…何これ?

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これは、アイロボット社の「ブラーバ」という商品。ルンバが「お掃除ロボット」ならば、これはまさかの「床拭きロボット」なんです。

しかも、から拭きだけでなく、水を給水すれば「水拭き」だってできる優れもの。

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ルンバのように吸い込み機能がないため、とても静かに動きます。その動き方も、ルンバと違ったロジックで部屋の状況を把握するため、独特のステップで床を端から少しずつキレイにしてくれます。

今までやりたくてもなかなかできなかった水拭きはブラーバにおまかせ。ルンバで掃除をして、ブラーバで仕上げる。ルンバにピッタリの相棒がここに誕生です。

ブラーバの気になる機能は、公式サイトからどうぞ。



最新テクノロジーが凝縮されたルンバですが、その操作方法は「ボタンを1回押すだけの超シンプル設計。この操作性の良さが、一般家庭にも受け入れられた理由なのかもしれません。スケジュール設定をすれば、ボタンを押す必要もなくなってしまいます。

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溜まったゴミを捨てる必要はありますが、それ以外は基本的に人がすることは何もありません。だからこそ心配になって、「本当にルンバで部屋がキレイになるのか?」と疑いたくなるのかもしれませんね。

しかし、それこそがアイロボット社が目指す未来なのです。

本来は、人間の代わりに危険な作業を行うロボット開発のパイオニアでもあるアイロボット社。ルンバやブラーバなどアイロボット社のロボットは、ダンスをしたり、会話をしたり、二足歩行をして人々を楽しませることはありません。どちらかというと、人目の届かないところで、黙々と与えられた作業をするために開発されたものばかり。

人間の代わりに働き、人間を自由にする。それがわたしたちのロボットです。(公式サイトより)

アイロボット社のロボットづくりには、明確なビジョンが込められていました。

留守の間に部屋中をキレイにしてくれるルンバ。そのうち、すべての家庭で当たり前の存在になり、人間の生活から「掃除」そのものがなくなってしまう…。

そんな世界はまだまだ先かもしれませんが、SF映画で観ていたような人とロボットが共存する未来は、少しずつですが確実に近づいてきているのです。

[アイロボット]

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