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ちょっと信じられないお話ですが、本当に計画されていたお話です。

世界各国の政府は、他国の攻撃でアート作品を破壊されないために、様々な場所に隠す「ヒミツの計画」を立てていました。その隠し場所は、墓地に隠された貯蔵庫や採石場など……。映画の中のお話のようですね!

たとえば、1962年にキューバ危機が起こった際、イギリス政府は自国の価値ある芸術作品をウェールズのマノッド炭鉱に隠そうとしていました!

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photo by Getty/Fred Ramage.

爆弾が落ちてきた時を想定して、ガーディアン紙は、こう言っています。

国の芸術遺産を保護するのに必要な時間はわずか6時間だ。指令は日中に出され、軍と美術館のスタッフが派遣され、美術品を乗せた大型トラックも到着することになっていた。数時間後、ターナーやティントレットの歴史的名画がウェールズの炭鉱に運ばれる見込みだ。そうすれば、たとえイギリスの街が撃破されようと、芸術作品は生き延びることができるはずだ。もっとも、その絵を見る人がいなくなってしまうかもしれないが…。

この計画は実際には遂行されませんでした。危険が訪れなくてよかったです!

キューバ危機の際には、14世紀の偉大な作品である「ウィルトンの二連祭壇画」が保管のリストに含まれていたそう。

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他に、ゴッホの名作である「ひまわり」や……。

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モネの「睡蓮」などもリストに入っていたというので、驚きですね!

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もちろんこれらのプロジェクトは実行されていません。そんな世の中にならなくて本当によかったです。

イギリス以外に、第二次世界大戦中のアメリカでもアート保管の運動はありました。ヨーロッパの偉大な芸術作品がヒトラーに破壊されないために、アメリカ政府が、歴史家やキュレーターを含む救援軍をヨーロッパに派遣しています。

このことに関しては、ジョージ・クルーニーが「ミケランジェロ・プロジェクト(原題:“The Monuments Men”。日本では直前に公開中止)」として、映画化しています。

他にもアメリカは、自国の文化遺産を守る計画を練っていました。それはアメリカ史を代表する名判事、オリヴァー・ウェンデル・ホームズの”墓の下”に芸術作品の貯蔵庫を作ろうとしたのです。

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その保管計画の予算が1941年の時点で500万ドル(現在価値100億円超!)となってしまったために、議会は計画を却下しました。

そして、今もアメリカでは、似たような計画が実行されています。「運命の日倉庫」といって、来るべき滅亡の日に備え、植物10万種を北極にあるスヴァルバード島に送るプロジェクトです。まるで、「ノアの箱船」の世界のようですね。

こんな風に危険から備えなくてもよいくらい、平和な世の中であるといいですね。

まるでルパンにでも出てきそうな大戦時のアート保存計画 [GIZMODO]

text by ナガソクミコ

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