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円形の手すりの中に大きな穴があり、渦を巻いています。

なんとも不思議なこの渦は、インドのコチで開催された美術祭「コチ・ムジリス・ビエンナーレ」で発表されたアート作品。インド人現代アーティストのアニッシュ・カプーアの作品で、「Descension」というタイトルがつけられています。

この「Descension」は、ビルの一室の床に掘られた幅・深さともに10フィート(約3m)の穴の中に渦が設置されています。カプーアは作品の構造については詳しく語りたくないようですが、プレートの下にある何かがジャイロ効果を生み出し、吸い上げられた海水を渦巻かせているようです。

おとぎ話にあるような、異次元に放り込まれてしまいそうな渦ですね!

カプーアは、ビエンナーレの制作責任である「Hindustan Times」紙に対し、こう語りました。

「彫刻を作るつもりなど全くなかった。ただ、不思議な現象を作ることができるかどうか試しただけだ


ビエンナーレの制作責任であるShyam Patelは、同紙にこの作品を港湾都市であるコチに設置する難しさを次のように説明しています。

「50人の作業員が7日間を費やして、深さ3m、幅3m、水量4tの渦のための穴を掘りました。深く掘り過ぎて海水があふれださないよう、作業には細心の注意が必要で、構造技術者にも立ち会ってもらい作業を進めました」

ビエンナーレの主催者が公開したメイキング映像では、多数の現地作業者たちが、様々な器具を用いながら深く穴を掘る様子を見ることができます。

カプーアは他にも、19世紀に建てられたパリのビルに巨大な風船を詰め込んだり、シカゴの街を逆さまに映し出す、といった作品を作っています。

日本では、金沢21世紀美術館にカプーアの作品が常設展示されています。日常の中に不思議な空間を作り出すアニッシュ・カプーアの作品。ぜひ、実物を見てみたいものですね!

部屋の中に出現した巨大な謎の渦 [GIZMODO]

text by ナガソクミコ

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