2月13日(金)から、2月22日(日)まで香川県で「さぬき映画祭」が開催されました。

「うどん県。それだけじゃない香川県」というキャッチコピーを掲げる香川県で行われるさぬき映画祭のテーマは、「映画、だけじゃない映画祭」。

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ディレクターは、『踊る大捜査線 THE MOVIE』シリーズや、『サマータイムマシン・ブルース』、『UDON』などを手掛けた、香川県出身の本広克行監督です。

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ルーミー編集部では、現地まで取材に行ってきました。

今回は、2月15日(日)に開催されたUDONツアー2015の様子をご紹介します。

UDONツアーとは、映画や演劇に関わる製作者の方と、一般のお客さんが香川の名うどん店をめぐるツアーのこと。

ゲストもお客さんも、到着するまでお店を知らされない、ミステリーうどんツアーです。どのお店も本広監督お墨付きのお店で、実際、ロケ中には俳優さんやスタッフで訪れていたスポットなんだとか。

普段映画を見ていても、劇中に出てくる役者はあくまで遠い存在。「一般の観客と映画関係者の距離を縮めたい」そんな本広監督の思いから、UDONツアーは生まれました。

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今回のゲストは、2005年公開の本広監督映画、『サマータイムマシン・ブルース』の出演者である、升毅さん(左)と、川岡大次郎(右)さん。

朝10時に高松駅に集合。ゲストも一般のお客さんも同じバスに乗り込み、UDONツアーがスタートしました。一般のお客さんの中には、地元高松にお住いの方から、千葉、遠くは宮城から参加されている方もいました。

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升毅さんのご挨拶からツアーがスタート。

UDONツアーに参加することになったきっかけは、本広監督に声をかけられたからとのこと。

「今日はいっぱい食べます」…と、うどんへの気合十分。20分ほど、バスに揺られると、1件目のうどん店に到着しました。

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一件目のお店は「清水屋」。ツアーガイドの方によると、朝はさっぱりかけうどんがおすすめとのこと。

香川のうどん店の業態は、大きく以下の3つです。

・一般店…店員さんがうどんを出してくれる一般的な飲食店形式。
・セルフサービス店…うどんの受け取り、食器の返却を客が行うセルフサービス形式。
・製麺所…製麺所に併設されたうどん店で、基本的にセルフサービス。選べるメニューは極端に少ない。

こちらのお店は、セルフサービス店。

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ゲストも一緒にカウンターに並びます。

升さんは、順番に並ぶ間、ツアーのお客さんに、熱く香川の釜揚げうどんの魅力を語っていました。

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かけうどん 210円 / ちくわ天 100円 / かぼちゃ 100円

透明感のあるつゆですが、強いコクが特徴的。塩気は強くないにも関わらず、パンチがある味わいです。



うどんツアーに、休憩時間はありません。食べ終えたら、さらにバスで40分。次のうどん店に向かいます。

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到着したのは2件目、「日の出製麺所」です。

こちらは、その名の通り製麺所に併設されたうどん店。

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ひやうどん中 150円

ツルツルの歯ざわりと、のどごしのよさ、そして何より強いコシが特徴です。そのコシは、自分がこれまでに食べたうどんの中で一番なんじゃないかと思うほど。

また、だし醤油の甘みが非常に印象的でした。すぐ隣の製麺所で麺が打たれている場所でたべるうどんは、また格別なものでした。

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ツアーのお客さんに交じって、うどんを食べる升さん。

ツアーの中では、「あの映画のあのシーンは、どんな心情で臨んだんですか?」といった質問に熱心に答える姿から、「ダンディー」と言われて照れる姿まで、さまざまな表情を見せてくれました。

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次に向かったのは、『サマータイムマシン・ブルース』のロケ地、四国学院大学のキャンパスです。

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二件立て続けに食べるうどんを、歩いて消化しつつ、ゲストのお二人が撮影当時の様子を懐かしむ姿を見ることができました。

ツアー参加者に裏話を聞かれ、楽しげに笑う姿は人間味にあふれ、映画をより身近な存在にしてくれたように思います。

撮影の想い出話を聞きつつ、キャンパスを歩いたことでおなかが落ち着いたら、うどんツアー最後の一軒へ。最後のバス路ということもあり、川岡さんのトークはヒートアップ。映画共演者のムロツヨシさんの裏話で車内は大盛り上がりでした。

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最後の一軒は、釜揚げうどんの名店と呼ばれる「長田in香の香」さん。

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釜揚げうどん小 250円

ゆでたての釜揚げうどんは、飲み込むと食道を通っていくのが熱で感じられるほどの熱さ。ふわっとした口当たりは、ぜひ現地で食べてほしい味です。

数時間のうちに、うどんを3杯も食べて飽きないのか…なんて疑問の声が聞こえてきそうですが、不思議なほどお箸がとまりません。

その秘密は、公認ツアーガイドが決めた食べる順番にあるのだとか。どの順番なら、すべてのうどんをおいしく食べられるか綿密に考えられて、ツアーの店舗が決定されているそうです

今回は、かけうどん、ぶっかけうどん、釜玉うどんの順番にいただきました。香川でうどんめぐりを検討されている方は、ご参考あれ。

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こうして、UDONツアー2015は終了。ゲストのお二人に今回のツアーの感想を伺いました。

升毅さん

「香川県で作られた『サマータイムマシン・ブルース』という映画が、地元で深く愛されていることを強く感じることができました。こんな機会をこれからもぜひ続けていきたいですね」

川岡大次郎さん

「今回、配役の心情を聞かれる機会があり、お客さんは俳優に感情移入してくださっていることを知ることができました。普段は、映画や舞台で演じていても、お客さんと関わることはほとんどありません。お客さんと話しながらうどんをたべることができたのは、楽しいのはもちろん、今後に繋がるすごく貴重な機会だと感じています」

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一般のお客さんも、升さん、川岡さんと同じテーブルを囲み、うどんを食べたことによって、映画を作るお二人の人柄に触れることができた様子。

映画俳優と、一般のお客さんが垣根なくうどんをめぐったツアーでは、うどんが両者を結びつけ、これまでには見られなかった一面を互いに感じられる機会となっていました。

その機会は、一般の観客と映画関係者の境目を無くすことをテーマに掲げた、さぬき映画祭だからこそ生まれたのかもしれません。

さぬき映画祭

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