サッカー選手ズラタン・イブラヒモビッチ選手をご存知ですか?
スウェーデン代表のキャプテンであり、パリ・サンジェルマンFC所属のストライカーである彼。何度も得点王に輝き、チームを優勝に導いてきた選手ですが、同時にチームメイトとの喧嘩や過激な発言でも世間を騒がせてきました。
そんなイブラヒモビッチ選手が身体をはって参加したこちらのキャンペーン映像をご覧下さい。
2015年2月14日。試合前のロッカールームで一人たたずむイブラヒモビッチ選手。そこに彼のナレーションが流れます。
私がどこへ行っても、私のことを人々は知っていて、名前を呼び応援をしてくれる。
しかし世界には誰にも覚えてもらえない名前がたくさんある。誰も関心を払わない人々-それは世界中で飢えて苦しんでいる8億もの人々だ。
そしてその多くは子どもである。
ロッカールームで上半身を見せるイブラヒモビッチ選手。彼の身体には飢餓に苦しむ人々の名前が50個、描かれています。
私には世界中からのサポーターがいる。これからは、そのサポートが飢餓に苦しむ人々に向かって欲しい。
そして映像は実際の試合を見せてくれます。
華麗なゴールを決めた後、彼は上着を脱ぎ上半身に描かれた人々の名前をスタジアムに、そして世界に見せつけます。
あなたが私の名前を呼ぶ時、彼らの名前も思い出すでしょう。
彼自身の知名度を活かして、世界の飢餓の問題への関心を集めようと作られたこちらのキャンペーン。
試合前には彼のシューズには「805 Million Names(8億5百万個の名前)」と書き込まれました。サッカーではシャツを脱ぐことは警告の対象になりますが、そのリスクを背負ってこちらのキャンペーンを実行したわけですね。
彼が身体に書き込んだ名前はもちろん実在する人々。その背景を知ることで世界の飢餓問題についても想像が働きます。
Yaae 28歳 南スーダン
Antoine 75歳 中央アフリカ共和国
Carmen 52歳 ボリビア
Sawsan 13歳 シリア
国連の世界食糧計画によって制作されたこのキャンペーン。彼らがこのキャンペーンを通して伝えたいことを少し学んでみましょう。
世界には現在8億5百万人の飢えた人々がいる
国連世界食糧計画は世界最大の支援団体で、毎年75カ国で8000万人に食糧を与えている
慢性的な飢餓に苦しむ人々の数は80年代と90年代にかけて減ったが2000から2010にかけては同じ水準を保ってしまっている
世界には全人口を食べさせるのに十分な食糧がすでにある。技術的なブレークスルーは必要無い。
世界食糧計画(日本語)ではいつも募金を受け付けています。またこちらの特設サイト(英語)では805 Million Namesキャンペーンについても詳しく知ることができます。
ぜひ、ビデオをご自身でご覧になって下さい。