この照明器具のような黒い筒、実は今流行りのスマート電球の一種で「Beam」というものです。スマート電球ではPhilipのHueが有名ですが、このBeamはどんな風にスマートなのでしょうか。
そう、プロジェクターを内蔵したスマート電球なんです。
もちろんスマート電球なのでソケットに取り付けて使います。規格は日本でも一般的に普及しているE26口金といったもの。しかもここから電力を供給することができます。
でもプロジェクターだったら映像を送るのにケーブルで接続しないといけないのでは…? と思ったら、実はスマホと同じような機械が内蔵されていてAndroidベースで動いているので、映し出すものは全てWiFiやBluetoothといった無線経由で送ることが可能なんです。
もちろんAirPlayやMiracastにも対応しているので様々なデバイス、コンピュータからも映し出すことができます。
さて、そうするとどういったメリットがあるか。
たとえばキッチンのいつもの照明をBeamに変えれば、料理中にレシピを見るためにスマホを汚さなくても、照明と一緒に天井から映し出すことができるわけです。
また、寝室のベッドライトを壁に向けておけば、目覚ましのタイミングに合わせてその日の天気予報や朝一番のニュースを表示するといったこともできます。
たとえばオフィスに置いておけば、部屋の電気が付いたら新着メールや新着通知を一度に表示させるといった使い方も可能になります。
首を振れる照明器具に取り付けておけば、普段は照明としてリビングで使いながら、映画を見たいときには壁に向けて投影させるといったこともできますね。
このBeamは現在kickstarterで出資を募っており、現在399ドル(約48,000円)の出資で手にすることができる予定です。発送時期は今年の10月ごろを予定しておりますが、残念ながら日本への発送は予定していないようです。ただ、人気が出れば海外への展開を広げることもあるでしょうから、興味のある方は気長に待ってみてもいいかもしれません。