ベルギーのラジオ局が行った面白い実験ビデオを紹介します。ゆっくりとスクロールして、是非皆さんも考えてみて下さい。
無機質な部屋の中に置かれた大きなテーブルとその中央に設置された透明な筒。
筒の中にはピーナッツが入っています。筒は台に固定されていて、テーブルとしっかりとくっついているようです。このチャレンジは「筒の中に入ったピーナッツを取り出して下さい」というものです。勘の良い人は上の画像を見ただけですぐに分かってしまったかもしれませんね。まだ解けない人は一緒に考えていきましょう。
指はもちろん届きません。息を吹き込んでもピーナッツは動きません。
机から筒を取り外すこともできないようです。
頑張ってひねっても動きません。
お父さんが意地になっても無理です。
机自体も動かない。
さてどうしたものか。。。?
皆さんはもう分かりましたか?では正解をお伝えする前にヒントを一つ。実はヒントはもう言ってしまっています。
先ほど「画像を見ただけで分かった人もいるかもしれません」と言いました。つまり、画像の中に、ピーナッツを取り出すために必要なアイディアが見えているわけですね。
…
どうでしょう?
分かった方、もう答を知りたい!という方はどうぞ読み進めて下さい。
困り果てた参加者の前にタブレットが渡されます。そこにとある映像が流れます。
それは同じ実験に挑戦しているオラウータンの映像!ピーナッツを見て彼はどうするのか。。。?
いったん檻の奥に行った後、口から水を吐き出します。筒の中にどんどん溜まっていく水。そして上へ上へと浮かび上がるピーナッツ。
指が届くところまで来たら楽々とつかんで取ってしまいます。なるほどですね!
実はテーブルの後ろにずっと、水が置かれていたのです。それに気付いてすぐに解けた人はかなり鋭い!
この最後のシーンで彼らの問いが画面に浮かび上がります。
「私たちは学校で正しいことを学んでいますか?」
「私たちの教育のシステムについて話し合いましょう。」
これは彼らのラジオ番組で議論されるテーマについて広く人々に問いかけるために作られたビデオでした。議論のテーマには「私たちの教育は労働市場に集中してしまっているのか?」「私たちの学校インフラはどういった状況にあるか?」「授業料支払いに苦しんでいる人はどれくらいいるのか?」などとベルギーだけでなくあらゆる国に共通の問題意識があります。
重要だけれども堅苦しくなりがちな議論に、クリエイティブな手法で注目を集める素晴らしい試みですね。是非こちらのビデオをご覧下さい。
Mens vs aap – experiment via [YouTube]