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東南アジアで人気のミルクティー「テータリック」。こんな風にシェフが大きな銀のカップを使ってミックスしているのを見たことはありますか?

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「それはできないけど、私はティーバッグを使って違うものを作れるよ。」と登場するのが”レッド”ホン・イーさん。さっそくティーバッグを使って作業を開始します。

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違う濃さに染まったティーバッグを次々に作っていきます。

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それを並べてホッチキスで止め、パネル状にして木枠に垂らしていきます。

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気の遠くなるような作業を一人黙々と続けるホン・イーさん。少しずつ全貌が見えてきます。

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最後に現れるのは先ほどのミルクティーを作っていたシェフのポートレイト。

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ホン・イーさんは、このティーバッグの作品だけでなく数々の「ブラシを使わない」アート作品を生み出してきました。最初は友人と遊びで作っていただけだった作品やビデオは世界中で話題を集め、数々のメディアに取材を受け、TEDトークでプレゼンをするまでに至ります。

彼女がTEDトークで紹介していた他の作品も見ていきましょう。

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バスケットボールに絵の具を付けて、キャンバスに転がしたり「ドリブル」をしたりして描いたのは元NBA選手ヤオ・ミンのポートレート。

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このビデオがきっかけで彼女はたくさんのファンを獲得します。

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こちらはコーヒーカップの底についたコーヒーの染みを使って描いた作品。彼女が好きな歌手Jay Chouの歌「Secret」からインスピレーションを受けたそうです。「Secret」の歌詞はコーヒーソーサーからカップについたコーヒーの染みから始まり、秋の紅葉で終わる。そんなイメージを実際にコーヒーカップとコーヒーの染みを使ってJay Chouのポートレートにしています。

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次は、アウンサンスーチーのポートレートをカーネーションで作ったもの。あまり語られる事はありませんが、アウンサンスーチーはいつも髪に花を結わえています。

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色のついた水につけると48時間後には花がその色に染まってしまうことを利用して、5段階の赤のグラデーションを作ります。

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花をデザインしたように並べ、あとは作業をしながら48時間待ちます。そこにはアウンサンスーチーのキレイな笑顔が浮かびました。

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彼女の大好きな映画監督であるチャンイーモウのポートレイトは彼の映画のワンシーン、狭い路地に洗濯物が吊り下がっている場面からインスピレーションを受けて作られました。

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くつ下を並べて、色のグラデーションで輪郭を描きます。

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現地の人々の協力のもと、路地にチャンイーモウ監督のポートレイトが吊るされます。

ほかにも彼女は花びらや食べ物を使って、多くの作品を完成させています。

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TEDトークでは、チャンイーモウの作品を制作した時の路地の子どもや大人とのコラボレーションについても語っています。作品を見ていたおばあちゃんの一人が文化大革命の時の事を話してくれたこと。アウンサンスーチーがいつも花を髪に結わえるのは、彼女が子どもの時にいつも父親がそうしてくれたからだということ。ホン・イーさんの家族のこと。

彼女の作品は「ただブラシを使わなかったからすごい」というだけでなく、描く対象からアートの手段を思いつくプロセスにストーリーがあることで、彼女自身にとって、また見た人にとっても、より深い意味を持つようになっています。

彼女がこれらの作品を通して学んだことは何でしょうか?

「時に、自分で背中を押してとにかくやってしまう(just do it)ことが大事だと学びました。自分の頭に浮かんだアイディアが完璧じゃない、と感じてしまってもです。「やった」ということは「完璧だ」よりもすごく大事なのです。」

この言葉、私たちの色んなことにつながりませんか?

Teh Tarik Man made of 20,000 teabags via [YouTube]
Red Hong Yi at TEDxKL 2013 via [YouTube]

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