世界を変えるアイデアがここにある。
熱帯の地域では、蚊を媒介して伝染するマラリアで命を落とす人が少なくありません。そこで立ち上がったのが、数々のCMや広告の製作を手掛けるオーストラリアのクリエイティブエージェンシーGPY&R。
この企業は、パプアニューギニアの首都で、1952年からビールづくりを行っているメーカー・SP Breweryのために「Mozzie Box」というプロモーションを提案しました。
パプアニューギニアでは、街で人々が火の周りに座ってビールを飲み、談笑する光景がよく見られます。でも、外でお酒を飲むということは蚊に刺され、マラリアにかかってしまう危険性が高くなってしまいます。
「Mozzie Box」は、SP Breweryのビールである「SP Lagers」が入った段ボールです。ユーカリがコーティングされており、燃やすとユーカリ成分の入った煙が発生します。蚊はユーカリを嫌う性質があるので、近寄らなくなる…という訳なんです。
ビールを片手に談笑したいパプアニューギニアの人たちに、ビールを届け、そして、段ボールを燃やすことで蚊も寄せ付けないという一石二鳥のアイデア。
ビールを楽しんでもらうだけでなく、飲む場面を考えた心意気が素晴らしいですね!