子どもにワクワクや楽しさ、悲しさ、教訓などを教えてくれる絵本。大人になって読んでみると、また違った印象を受けることもあるかもしれません。

夜眠る前に、雨降りの日に、もちろん晴れの日だって、絵本を読む時間はきっと貴重な時間となることでしょう。

というわけで、大人も子どもも楽しめる絵本の紹介をしていきたいと思います。第36回は、エウゲーニー絵・うちだりさこ訳、ウクライナの民話 『てぶくろ』です。

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1965年初版の絵本です。

ストーリーはこんな風。

おじいさんが森を歩いているうちに片方のてぶくろを落としてしまいました。
最初はねずみが見つけて、てぶくろにもぐりこみます。
やがて、かえる、うさぎ、きつね、最後はくまも「入れて」とやってきます。
小さい手袋にみんなでぎゅうぎゅう詰め。

森を歩いていたおじいさんは、手ぶくろが片方ないのに気がつき戻りました。
おじいさんと一緒にいた子犬がワンワンと吠えるとみんなは這い出し、森のあちこちに逃げていきました。

冬にピッタリのロングセラー絵本。おじいさんが落としたてぶくろに動物たちがどんどん入っていきます。最初はねずみ、最後はくままで。

こんな小さなてぶくろに、どうやったらこんなに動物たちが入るんだろう。そして、てぶくろ自体もドアがついたり、はしごがついたり、窓がついたりと、住む人が増えるごとに進化しているのも注目。

それぞれ「くいしんぼねずみ」、「ぴょんぴょんがえる」、「おしゃれぎつね」と自分で名乗るのもかわいいのです。

「いれて」「どうぞ」の繰り返し絵本なのでとてもシンプルなストーリー。動物たちが「いれて」と来ると、ついつい「入れるのかな?」とドキドキしてしまいます。

この手ぶくろの中はもしかしたら、無限の空間が広がっているのかも。そんな風に想像するのも楽しいかもしれません。できれば、おじいさんが戻ってこず、もっといろいろな動物が入ってくれたらよかったのにな、と思うのでした。

「てぶくろ」エウゲーニー絵・うちだりさこ訳 [福音館書店]

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