“想像もしなかった出会い 想像もしなかった展覧会”

2014年12月20日〜2015年3月8日まで長崎県美術館にて行われている『特別展 ガウディ×井上雄彦-シンクロする創造の源泉-』に行ってきました。

150130nagasaki

長崎県美術館の所在地は長崎駅から徒歩15分、出島電停から徒歩3分の長崎港にほど近い場所。

長崎水辺の森公園と一体となったガラス張りの明るい美術館で、外光に満ちたエントランスが観覧客を出迎えてくれます。

150130flag

「2013-2014 日本スペイン交流400周年」の記念事業として、日西を代表する二人のアーティストの夢のコラボレーションを実現した異色の展覧会。

ガウディに関する展覧会で漫画家との共演は本展がはじめてということで、期待感が高まります。

展示は、

“1章トネット少年、バルセロナのガウディへ”
“2章建築家ガウディ誕生”
“3章ガウディの魂−サグラダ・ファミリア”

というように、その生涯を見ていくことができる構成。

150130school

アントニ・ガウディ(1852-1926)は、スペイン、カタルーニャ出身の建築家。

19世紀から20世紀にかけて、バルセロナを中心に活動し、今もなお造り続けられているサグラダ・ファミリア聖堂をはじめ、グエル公園、カサ・ミラなど、数々の独創的な作品を遺しました。

本展では卒業設計(建築家認定試験)の大学講堂の図面や、ガウディ自筆のスケッチなど、貴重な作品100点がスペインの専門機関より出品されています。

150130koudou

アントニ・ガウディ《大学講堂:横断面》
1877年10月22日©Càtedra Gaudí

ガウディ自身は学校での成績は良くなかったと評価していたそうですが、卒業設計の建築家資格認定試験の図面を見ればその卓越した才能を感じることができます。

24歳の時に母と兄が他界し、家計はきびしく、若いガウディは工匠や建築家の助手として働きながら建築学校に通いました。

そして25歳の時に建築家の資格を与えられ、優秀な成績で学校を卒業し建築家としてデビューします。

150130desk

アントニ・ガウディのビジネスカード《1878年の建築家の資格取得後》
ジュアン・マタラマによる複製©Càtedra Gaudí

《カイ通りガウディ事務所用の自らデザインした机》
1928年 ©Càtedra Gaudí.Photo:Canosa

150130house

そんなガウディの生涯をスケッチや図面を見ながら追っていると、突如として緑色のタイルが現われました。

150130tile

展覧会の一部に敷かれている六角形のタイルは、バルセロナのメイン・ストリート、グラシア通りにも敷き詰められているデザインと同じもの。

モチーフは「海」。六角形のタイルがゆるやかな波を打っているようにも見えますね。

今回、デザインも色も忠実に再現できるよう、当時からガウディのデザインしたタイルを扱っているスペインのエスコフェ社に特別に作ってもらったそう。

150130chair

その更に一角には、実際に座ることができる、ガウディの作った椅子のレプリカが置かれています。

ガウディのつくる椅子は装飾性が少なく、有機的なデザインのよう。しかしそのデザインは、”最高の座り心地”を追求し、人間工学に基づいて設計されています。

こちらには三脚の椅子が置かれてありますが、バルセロナに残る数少ない職人たちが数ヶ月かけて仕上げたものだそう。

150130chaie-02

六角形のタイルの上に佇んでいる姿を見るだけでも心が満たされますが、実際に座ってみるとカラダにフィットして”最高の座り心地”を体験することができます。

150130sagrada

こちらは、1883年からサグラダ・ファミリア聖堂建設の変遷。ガウディは第2代主任建築家として就任しました。

1914年にはほかのすべての仕事を退き、サグラダ・ファミリアの仕事に専念することを宣言します。

150130sagrada-02

一方、国内発行部数1億部を突破した「SLAM DUNK」をはじめ「リアル」、「バガボンド」など国民的な人気漫画作品を手がけた漫画家の井上雄彦。

海外での人気も高く、2013年12月には「日本スペイン交流400周年」の親善大使に任命されました。

150130inouetakehiko-02

今回は描き下ろし40点の作品で、ガウディの世界を表現しています。

実際に1ヶ月間バルセロナに暮らし、ガウディの建築作品カサ・ミラ内にアトリエをかまえて、創作活動に臨みました。

ガウディの友人や幼少時代を表現した作品は、筆の息づかいが今にも聞こえてきそうなほど繊細で大胆なものです。壁に直筆の作品もありますので、お見逃しのないように。

150130totte
150130totte-02

展覧会の最後にはガウディがデザインした取っ手と、井上雄彦の手の型から作った取っ手が展示されてあります。

最後に、ふたりの取っ手をぎゅっとつかんで帰りました。

150130shop
150130shop-02

展示室を出てすぐのところに展覧会特設ショップがあります。

150130shop-03

長崎県美術館での会期は、2015年3月8日まで、今後の巡回情報として兵庫県立美術館は3月21日〜5月24日、せんだいメディアテークは6月3日〜7月12日となっています。

150130orojectionmapping

スケッチや図面だけではなく、バルセロナで撮影された美しい映像、プロジェクション・マッピングによる演出、床への装飾、建築構造のインスタレーション等、展示空間は大胆に展開されています。

時代、国境、ジャンルを超えた奇跡のコラボレーションの世界。

あなたの想像していない世界がここにあります。



150130shop-04

長崎県美術館には、展覧会特設ショップとは別に、エントランス右のミュージアムショップには井上雄彦のファンにはたまらないアイテムがたくさん。

店員さんに現在の売れ筋を尋ねてみました。

150130shop-05

まずは「SLAM DUNK」の安西先生のバッグ。

顔のたぷたぷ具合を、バッグの中身で表現できそうですね。

150130shop-06

そして同じく「SLAM DUNK」のバッジです。

こちらはキャラクターも豊富なのでお土産にもぴったり。

150130anzai-02

私は結局、安西先生を買ってしまいました。

他にもガウディ関連のブックマーカーやカレンダーも販売しています。

150130book

長崎県美術館、展覧会の詳しい情報は下記をご覧ください。

[長崎県美術館]
住所:〒850−0862 長崎県長崎市出島町2番1号
TEL:095-833-2110 FAX:095-833-2115
開館時間:10:00〜20:00(最終入場19:30)
休館日:毎月第2・第4月曜日(休日・祝日の場合は火曜日が休館)
開催中企画展情報[長崎県美術館]
[特別展 ガウディ×井上雄彦-シンクロする創造の源泉-]

この記事を気にいったらいいね!しよう

ROOMIE(ルーミー)の最新情報をお届けします。

あわせて読みたい

powered by cxense

Ranking