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「一人の少女が自殺しました」

涙がこぼれそうになるのをこらえながらTED×teenでそう演説を始めたのは14歳のTrisha Prabhuさん。

ネット上のいじめを苦に自殺した少女の話を知り、深くショックを受けました。そして世界中にネットでのいじめを苦に自殺する人が多いことに。

その少女のSNSアカウントには、「なんでまだ生きてるの?」「あなたってほんとに醜い」そんな、いじわるで、彼女を苦しめる、恥ずかしいメッセージがたくさん送られていました。

このことをきっかけにTrish Prbhuさんはネット上のいじめをなくすひとつのシステムを開発しました。

RETHINK before you type。”タイプする前にもう一度考えて”がコンセプト。

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これまでのSNSには、被害を受けた側がブロックしたりレポートするシステムが設けられてきました。

でも、彼女は「なぜ、いじめる側は何も態度を改めないのに、いつもいじめられる側が行動を起こさなくてはいけないの?」という違和感を抱いていました。

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確かにその通りです。心ない言葉を投げかけた側は、もしかしたらブロックされたことに気づきもしないで過ごしているかもしれないのに。

彼女が開発したシステムは、いじめを行ってしまう側の人に直接問いかけます

SNSサイトに、人をののしるようなワードが含まれているコメントを投稿しようとすると、ダイアログボックスが現れて、こう問います。

「人を傷つける言葉を含んでいます。本当にこれを投稿したいですか?」と。

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たったそれだけのとてもシンプルなシステム

でもこれが効果的でした。まだ、各SNSに採用はされていませんが、実験では、その投稿を続ける意思を、71.1%から4.7%に減らすことに成功しました。驚異的な数字

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彼女はシステムを開発するにあたって、図書館に泊まり込んでたくさんのリサーチをしました。分かったのは、ネット上のいじめの加害者は、大人よりティーンなどの若者・子どもがはるかに多いこと。そして若い人間の脳は、考える前に行動してしまうことが理由だということ。

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つまり、ちゃんと考えれば「悪いことだと分かる可能性が高い」ということです。衝動的に軽い気持ちで、ひどい言葉を投稿しようとしていた人たちは、このダイアログボックスが出て、ハッとします。

そしてきっと恥ずかしくなります。こう問いかけられて、それでもまだ投稿できる人はあまり多くないと思います。

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「本当に悪い人なんていない」そんな言葉を思い出します。人を傷つけてしまう人の多くは、考えや想像力が足りないだけかもしれません。

まだ14歳のTrish Prabhu。彼女のように発表はできなくても、教えてくれたように「行動する前にもう一度考えてみる」だけで、いじめは減るのではないでしょうか。そしてそのくせがつけば、ネット上だけでなく、学校や会社など現実社会で起きているいじめが減るきっかけに、きっとなります。

現在の彼女のゴールは、システムを市場に出し、人々が使っている様々なSNSのデフォルトにすること。

彼女は、Google Science Fairでシステムを発表し、トップ15人のグローバルファイナリストの1人になりました。

Google Science Fairは13歳から18歳の子どもを対象とした国際的なサイエンスコンテストで、大人でもびっくりしてしまうような高度な内容が多く発表されています。2015年度の応募ももうすぐ始まります。科学に興味のある子どもたちに伝えてみてはいかがでしょう。

Trisha Prabhu[TED×Teen.com]

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