街を歩いていて、目の前のビルの壁にいきなり白いラインが無造作に描かれていたら、そりゃやっぱりただの汚れとか塗装ミス?と思ったりするものです。
ベルギーの商業都市ハッセルトには、そんなビルがたくさん。実はこれ、スイスのアーティストFelice Variniさんによる、街全体を使った巨大なインスタレーション作品なのです。
ストリートから見れば単なる白い線が、市内のとある高いところから見ると、その区画を囲むように「円」が描かれているんです!
以前にも室内や個々にビルを使った作品をルーミーで紹介していますが、ここまで広範囲に及んで街を包んでしまう巨大なものが出来るとは…。
ランダムに見えるなんだかよくわからないこれらの白い「模様」が、実は街を囲む巨大な円として計算された作品なのだという認識を持てた時、まさに鳥肌が立つような瞬間が訪れます。
動画では、少しずつ街に描かれていくこの定点アート作品の完成までの様子がタイムラプスで記録されています。
それにしても大胆な発想のアート。街が協力しないと絶対に出来ないですよね。アートの輪が、街の和を作り出しているようです。
Felice Varini paints perspective-dependant artwork across Belgian city [via dezeen]