こんにちは。ルーミーの中村です。わたしは京都府の小さな町、大山崎でコーヒー豆を焙煎しています。

昨年のはじめ、愛用するハリオV60ドリッパーでコーヒーをより美味しく、より楽しくハンドドリップするためにオリジナルのコーヒードリップスタンド(ブリューイングスタンド)を製作。そのことをルーミー、『わがままを追求したコーヒードリップスタンドを作りました』の記事で紹介しました。

嬉しい事にこの記事を読んだ読者の方や、実際にお店やイベントでこのスタンドを目にしたお客さんなどから、販売予定についての問い合わせを多数いただきました。

そこで、前回ご協力いただいた京都府宇治市の町工場の職人、山本徹さん(有限会社山本機工 代表)に販売用の製作について改めて相談、検討の結果、製品化することを決めました。

その完成までの道のりで学んだ多くのこと。それは、普段モノを使っているだけでは気がつかない、ものづくりの面白さであり、苦労であり、奥深さでした。

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まずは山本さんと製品化に向けた方針について議論。そして、当初製作したスタンドを「使いやすさ」や「軽量化」の観点から改良すること、また、店舗使用を想定した2連スタンドに加えて、家庭用のシングルタイプも製作することにしました。

コーヒーを抽出するときに使いやすい高さやデザイン、スタンドにセットするハリオV60ドリッパーの情報などを伝え、それをもとに設計していただいたのですが、長年ものづくりに携わってきた職人は、わたしたちの要望以上に質の高いものを目指してくださったのです。

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職人の仕事を間近で見ていて驚かされたのは、徹底した細部の作り込み。

たとえば、支柱の位置や太さは、安定性や使いやすさを考慮しミリ以下の単位で調整、さらにそこにデザインとのバランスも加味して微修正を続けて決定します。

加えて、使う人のことを考えた細かな気づかいも随所に。テーブルや手を傷つけないための処理や、キズを目立たなくするための表面の加工、清潔に保つため掃除をしやすくする工夫が施されています。

そうした検討や設計の過程を経たのち、板金加工や支柱部分の精密加工などの部品製作を、それぞれを専門とする京都の町工場に依頼しました。

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できあがった部品に、山本さんがひとつひとつ表面加工をほどこし、最終的にすべて手作業で組み立てます。

こうして完成したのがコーヒーブリューイングスタンド「eight(エイト)」(2連スタンド)と「drop(ドロップ)」(シングルスタンド)。

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「eight(エイト)」

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「drop(ドロップ)」

そして、わたしたちはコーヒーグッズのブランド「THINK UP WORKS」を新たに立ち上げ、これらの製品の販売をはじめました。

また、世界に向けても発信したいと考えた結果、今年2月に開催される世界のデザイントレンドの最先端を見ることができるイベント「サンフランシスコ・インターナショナルギフトフェア」への出展に応募、出展が決定しました。(全国商工会連合会を通じての出展です)

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ただ使いやすくて、使っていて楽しくなる道具が欲しい、という想いからスタートしたこの企画。

職人さんと話をしたり、実際に町工場で製造工程を見ることで、ものづくりに必要な深い想いや、生み出されたものを大切に使う責任に気づかされました。

3Dプリンターなどの登場により、新たなものづくりの時代に入ったと言われる今、簡単にものを作れるようになったからこそ、ものづくりをする人の想いや、使う人の責任がより一層大切になってくるのではないでしょうか。



THINK UP WORKS produced by 大山崎 COFFEE ROASTERS
ネットショップ:http://thinkupworks.thebase.in/
問合せ:thinkupworks@oyamazakicoffee.com



大山崎 COFFEE ROASTERS(大山崎コーヒー・ロースターズ)
住所:京都府乙訓郡大山崎町大山崎岩崎10-1 大山崎グリーンハイツ201
営業日時:毎週木曜日と土曜日の10:00~15:00
※イベント出店などによる臨時休業の場合があります。ご来店の際には事前にHPをご確認ください。

photographed by Mayumi Nakamura

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