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唯一無二の世界観でファンを魅了し続けるティム・バートン監督の最新作『ビッグ・アイズ』、もうご覧になりましたか?

今作で描かれたのは実在の“ゴーストペインター”。自らも“ビッグ・アイズ”シリーズを愛し、コレクターでもあるバートン監督が贈る、興奮と衝撃の物語です。監督が実話を題材にしたのは、アメリカ史上最低と呼ばれた映画監督を描いた『エド・ウッド』以来、20年ぶりなのだとか。

60年代にアメリカで一大ブームを巻き起こした“ビッグ・アイズ”。大きな瞳の子どもたちを描いたシリーズは世界中の人々から愛され、作家のウォルター・キーンは美術界の寵児として脚光を浴びました。あのアンディ・ウォーホルも、「キーンの作品はどれも素晴らしい。もし作品がいいものでなければ、これほど多くの人々の心を射止めていないだろう。」と賞賛を送っています。しかし、実はその作品はすべて、ウォルターの妻・マーガレットが描いたものでした。

劇中でマーガレット役を演じ、第72回ゴールデン・グローブ賞で主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)に輝いたエイミー・アダムスは、「マーガレットのように、静かながら強い意志を持って自分の芸術を貫き通した女性を演じることができたのは、とても幸運なことです。」と受賞スピーチで語っていました。

演じたエイミー自身も称賛を贈るマーガレット・キーンとは、どんな女性だったのでしょうか?

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内気で優し過ぎるシングルマザーだったマーガレットは、社交的で自信家のウォルターに惹かれ、2人は知り合って間もなく結婚。しかし、ウォルターは彼女が描く“ビッグ・アイズ”シリーズを自分の作品として売り出してしまいます。

妻が孤独に1日16時間も絵を描き続ける中、次々とメディアに登場し、セレブたちと派手に遊び歩くウォルター。マーガレットは友人や娘にさえ嘘をつき続けることに心を痛め、このままでは自分自身を失ってしまうと気付き、ついに告白を決意。そして、前代未聞のアートバトルが幕を開けます。

実在のモデルとなったマーガレット本人は、「(ウォルター役の)クリストフ・ヴァルツの姿、声、行動──すべてがウォルターそのものだったの。」と映画を観た時に受けた衝撃を明かしました。

「私が経験したことをエイミーが追体験していく様もとても正確に描かれていて、それをちゃんと見なくてはならないと思ったわ。しばらくして、なんて素晴らしい映画だろうって気づいたの。マーガレットが笑い、興奮した様子を見せられて、時に過ちがとても重要なことなんだと気づくことができたわ。」

監督を務めたティム・バートンについては、「彼は好きにならずにいられない人よ!」と絶賛。「ティム以上の監督なんて、私にはとても考えられなかった」と太鼓判を押しています。

実はマーガレットは今作でカメオ出演を果たしています。「1日中ベンチに座っている老婦人の役よ。とても感動したわ。ティムは私のために小さな聖書を用意してくれたの。生涯忘れられない1日になったわ。」と撮影の思い出を振り返りました。

世界中のファンとコレクターに愛されるマーガレットは、87歳を迎えてもなお、北カリフォルニアで毎日のように絵を描き続けているそうです。

『ビッグ・アイズ』
監督:ティム・バートン
音楽:ダニー・エルフマン
美術:リック・ハインリクス
出演:エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ
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ビッグ・アイズ』[GAGA]
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