SHARE

MEからWEって、どういうこと?

現在SNSで話題となっている「パンパース」が制作した動画は、もうご覧になりましたか? 一歳児検診を受けにきたママたちを、隠しカメラで追うドキュメンタリーです。

診察室をでると、ママたちに秘密のサプライズが待っているのですが…。

Youtubeでの再生回数は250万回を超える人気ぶり。公開と同時に話題となり、多くのメディアでも取り上げられています。

動画に登場するママたちは感動のあまりに涙を流してしまう人も。人生でいちばん大変だった「1年」を思い出したのかもしれません。子供がいないとあまり実感はありませんが、「子育て」ってやっぱりそんなに大変なの?

そこで、子育てをしながらクリエイターとして活躍する力石咲さんにお話をうかがってみました。

力石さんは「地球を編みくるむ」をテーマに、街にある電柱、遊具、公衆電話などのあらゆるものを毛糸で編みくるむ「ハイパーニットクリエイター」として活動しています。自作のニットでできたコアラセーターがかわいすぎ!


オリジナルのかぎ針を使って、iPhoneケースや、毛糸玉モンスター(写真左)といった小物も編んだりするんだとか。不定期でワークショップも開催してます。公式サイトはコチラからどうぞ。

——力石さんも2歳の子どもを持つママですが、このパンパースの動画をみてどう思いましたか?

この動画、知り合いがFacebookでシェアをしていて知ったんですが、一番最初に見たときはホントに泣きましたね。出てくるママさんが「え、なに?」って驚くシーン、あそこあたりでグッときちゃいました。

——この動画は「1歳児検診」が舞台になっています。出産からの「1年間」を、いま振り返ってみてどうでした?

本当にたいへんでしたね。第一子ということもあって、すべてがはじめてだらけなんですよね。何をするにも分からないことばかりで、悩みが尽きなかった気がします。新生児の頃って、抱いているだけでも壊れそうなほど体が小さくて。でも、なにがなんでもこの「いのち」を守らないと、って毎日すごく気が張ってました。

出産直後はしばらく病院にいるので看護師さんにも相談できるし、異常を知らせるアラーム付きの新生児ベッドもある。でも、家に帰ればそんなものはありませんからね。帰ってからがもう不安の連続でした。

——新生児の頃が一番大変でした?

そうですね。妊娠中って「出産」のことで頭がいっぱいだったから、育児のことまで考えられなかったんです。で、いざ産んでみると、寝れないし、3時間おきの授乳もある、家事もあるし、シャワーだって入ってられない! もう想像してなかったことばかりで、3日目で大泣きしましたね。

出産前と後で、あまりに世界が一変しすぎて「これがずっと続くの?」って、ちょっとだけゾッとしたのを覚えてます(笑)

——1歳児検診のことって覚えてます?

「やっと1歳かぁ…」みたいな(笑)リアルな話、1歳になっても育児はまだまだ続くわけで、ゴールではないですからね。でも、やっぱり感慨深いものはありましたよ。

——子育てをしていて、いちばん辛いことってなんですか?

みなさん同じだと思うのですが、一番の変化はやはり「自分の時間がなくなること」ですかね。私の場合、フリーランスでニットのお仕事をしていたんですが、出産してからは創作活動の時間なんてまったく取れないわけで。それは自分の中ですごいストレスでした。

最初の一ヶ月は外出もできないから、家にこもりっきりなので孤独でしたし。まるで自分だけが世界から取り残されているみたいな気分でしたね。私の場合は子供が寝ている間に作品づくりがしたかったので、起きているときはあやしながら家事を全部こなしてました。でも、幸運にも夜泣きが少ない子だったので、その部分ではすごく助かりました。

だから、子供が1歳になるまではずーっと動いていた気がします。正直、忙しすぎたのでそのときの記憶があまりないんです(笑)

——反対に、ママになって喜びを感じるのはどういうときですか?

人間ってやっぱり「自分が一番かわいい存在」だと思うんです。でも、子供ができると「それ以上の存在がいる」ってことを教えてくれるんですよね。誕生日や、記念日などのお祝い事も増えるし、子供が嬉しいことは自分も同じように嬉しくなる。

特に、1歳の頃ってできることも増えてきて「歩いた」「しゃべった」だけで、もう奇跡が起きたみたいに感動してました。

——やっぱり子供はかわいいですか?

そうですね。いま2歳で、ちょうどイヤイヤ期で手を焼くことも多いんですけど、それでも結局はかわいいんですよね。

——旦那さんは育児に参加してくれてますか?

仕事もあるので朝から晩までいないことも多いんですけど、それでもよく手伝ってくれてると思います。

最近、娘の食べムラがひどいのが悩みなんですが、家族3人で食事をするとしっかり食べてくれるんです。みんなで食べるっていう雰囲気が好きなんでしょうね。だから、最近はどんなに仕事が忙しくても、ご飯の時間には家に帰ってきてくれるんです。娘も嬉しそうだし、私も「家族3人」の時間をもっと大切にしたいので、そういうところはすごく助かってますね。

——この動画のコンセプトは「赤ちゃんの1歳。それはママの1歳」というものです。力石さんはいま「ママ2歳」なわけですが、どんな心境ですか?

まあ、まだ2歳ですからね。そんなに昔とは変わってない気もしますが…。でも、いま思うと出産してからの1年が「ママとして生きる」って覚悟を決める時期だったのかもしれませんね。妊娠中ってやっぱり「出産」のことで頭がいっぱいだったから。

ママになって、自分の時間はとれなくなったけど、それでもなんとかして時間をやりくりする方法は身についたような気もします。だから、時間管理は断然うまくなりましたね。集中力もかなりアップした気がする。最近は娘が保育園に行きだしたので、ようやく自分の創作活動の時間も取れはじめて、気持ちにも少しずつ余裕ができてますね。

ライフスタイルは劇的に変化したけど、心境の変化は昔とそんなに変わってないような気もします。でも、あえてひとつあげるとしたら、いまは「家族みんなで成長していきたい」ってことですかね。

——本日はありがとうございました

ありがとうございました。

ママとおそろいの「赤ちゃん用ニット宇宙服」。オーガニックコットンだそうです。

子供ができる前と後では、生活リズムもライフスタイルも当然変わってきます。すべてのことが「子供主体」になりますからね。子供ができてすぐは「1人のほうが気楽で良かった」なんて嘆いていた人も、ママとしての1年を経験することで「みんなで生きる幸せ」という想いが少しずつ強くなっていくのかもしれません。

それは変化というよりは、進化といったほうが近いのかも。

人生でいちばん大変だった1年間を経験することで、ライフスタイルも価値観も180度変化します。ぐるっと180度回転したら、それは「ME」が「WE」になるコトかもしれませんよ

ママと子ども、そしてそれを支える夫の、つながりの大切さや美しさを再認識させてくれる動画です。ぜひ一度ご覧ください。

MOM’S 1ST BIRTHDAY ママも1歳、おめでとう。 [Pampers]

photographed by kenta terunuma

この記事を気にいったらいいね!しよう

ROOMIE(ルーミー)の最新情報をお届けします。

あわせて読みたい

powered by cxense