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一歩先の部屋づくりに。

部屋をかっこ良くするのに、忘れてはいけないのが「アート」の存在。部屋にアートを飾ることは、印象的な部屋づくりには欠かせません。とはいえ、アートを飾るのって結構敷居が高いと思いませんか?



そこで、都内のあるおうちをモデルに、どのように部屋にアートを飾ればいいのかを紹介します。アートといっても難しい話は一切なし! 大切なことは、まず生活の中にアートを取り入れること。その「はじめの一歩」は、実はとっても簡単なんですよ。

今回飾る作品は、初心者でも気軽にアートが購入できる、ちょっとユニークな絵画の測り売りサイト「アートメーター」の中からセレクト。ポストカードサイズから、一辺が100cmを越える大きなものまで、サイズがバラバラな12作品を選びました。

それでは、部屋ごとに分けて飾り方を紹介していきます。


少し広めのスペースには巨大アートを



大きな窓から光が入る気持ちのいいリビング。かなり広いスペースなので、ここには大きな絵画をチョイスしました。



116.7cm x 91cmという巨大サイズに、色彩豊かに描かれたヒフミヨイさんの作品。張りキャンバスにアクリルを使って描かれています。木枠のついた作品は、額にいれずに床置きで飾るのもひとつの方法です。



何もなかったシンプルな白い壁に映える鮮やかなアート。リビングのいいアクセントになっています。リビングには写実的なものよりも、あえて抽象画を飾ることで、遊びにきた友人たちとの会話のきっかけになることも。「この絵は、ああだこうだ」などといった「アート談義」で話が弾むかもしれませんよ。

ちなみに、この絵のタイトルは「戦地跡の平和」。作者がこれまで訪れた戦地跡の印象を絵にしたとのこと。そういわれると、この絵もまた違った印象に見えてきますね。

寝室は「もふもふトリオ」が眠りを誘う…?



続いては、パープルの壁がインパクトのある寝室。ヘッドボードの上に3枚の絵をシリーズで飾ってみようと思います。



先ほどと同じ木枠の付いたキャンバス。A4よりちょっと大きいF4というサイズです。壁にピンをさせる家であれば、フックやピンを利用するのも手。このくらいのサイズであれば、十分に支えられます。石膏ボード専用のフックを使えば、時間が経っても壁が崩れてきづらく、外す時も目立ちません。

あとは、絵の高さと間隔をそろえることだけ気をつければ、パネルのまま絵画を並べられます。

ピンで空いた穴が気になる方は、壁紙の補修キットなどを利用するのがいいでしょう。



ウサギが一匹、アルパカ一匹、ヒツジも一匹、…zzz。といった感じに、なんだかよく眠れそうなアヤさんの作品。動物界の「3大もふもふ」を飾ることで、寝室にちょっとしたユーモアを取り入れてみるのも楽しそうです。

それにしても、3匹とも優しく見守るというよりかは「まだ起きてんのかよ、早く寝ろよ」的な無言のプレッシャーをひしひしと感じてしまうのですが…。

トイレに癒しのアヒルちゃんを



お次は、殺風景なトイレにアートを飾ってみます。できればリラックスしたいトイレの中。ふんわり柔らかなタッチの絵を選んでみましたよ。



開楽智治さんの作品。こちらは原画を高解像度スキャンしたものです。しかし、アートメーターはデジタル作品であっても「一点もの」が原則。プリントものだとしても、作者が責任を持って紙に印刷し、エディショナルナンバーとサインを入れることが条件とのこと。



木枠キャンバスではなく、プリントされた紙ということもあって、今回はA4サイズの額にいれてみました。ふわふわとした印象のアヒルちゃんが、トイレでお出迎え。特徴のなかったトイレも、なんだかいい雰囲気です。

キッチンやダイニングにもアートを



調味料棚にはペンで描かれたmayuさんのかわいらしい作品。はがきサイズなので、ポストカードフレームに入れて飾るのがオススメ。このくらいのサイズであれば、玄関に飾ったり、額にいれずにトイレやお風呂のドアにマスキングテープで直接貼ってもよさそうです。



ダイニングには楽しげな印象のイラストをチョイス。木口トシヤさんの作品はどれもビビットで空間を一気に華やかにしてくれます。

こちらは、壁にさした2つのピンの上に絵をのせ、上2カ所をピンと壁に挟むようにして飾っています。額に入れたくないけど、絵も傷つけずに飾りたい、という方におすすめの方法です。

さて、ここまで絵の飾り方を紹介してきましたが、問題は絵をどこで買えばいいのか、というところ。最初からギャラリーに行くのは、ハードルが高いですよね。次は、これからアートに足を踏み入れたい方におすすめの購入方法を紹介します。


どこで絵を購入する?



アートに馴染みのない人にとっては「どこで買っていいかわからない」「値段が高そう」「好きな作家がいない」などの悩みがあります。そんなアート初心者に人気なのが、今回利用した絵を測り売りするオンラインショップ「アートメーター。飾った12作品は、すべてこのサイトで選んだものです。



その特徴は、「絵画のサイズ × 画家の人気」で絵画の価格が決まるところ。基本価格は「1㎠=5円」からで、A4サイズだと、623.7㎠になるので約3,118円ほど。一点ものの絵画がこの価格から購入できるわけです。

絵を買うとなると、安くても数万円はするのかな?と思ってしまいますが、アートメーターの場合、大きな作品を除いて、すべて数千円台から買うことができるんです。

画家の人気度は、アートメーターでの販売実績によって決まります。はじめはレベル1の「1㎠=5円」からスタート。絵が売れることでレベルが上がり、1㎠の単価も6円、7円と上昇。売れた作家ほど値段を高く設定できる仕組みになっています。

サイトには画家の人気ランキングもあるので、アート初心者にはこれをひとつの基準にして絵を検索するのもオススメです。



絵画の検索には「フリーワード」を入れるか、トップページの「絵を探す」→「くわしく探す」から欲しい絵の詳細を決めることができます。



他にも、20cm以下で3000円未満の作品だけを集めた「プチアート」、人気作家の作品を最大90%オフで購入することができる「セール作品」などのカテゴリも用意されています。

数多くの作品の中から、好きな作家を見つけるのは至福のひととき。これまで眺めるだけだった絵画も、お手頃な価格で購入できるとあって、選んでいて楽しくなってきます。「あの部屋にはこの絵のほうが…でも、この画家のタッチも捨てがたい…」と、時間を忘れて探してしまいます。

でも、やっぱり本物が見たいって?

いくらお手軽とはいえ、やっぱり本物を見ないと決められない。アートメーターでは、そんな人向けのイベントも用意されています。



東急ハンズの渋谷店・新宿店・池袋店にて、9月10日〜10月21日の期間限定でアートメーターの作品を展示・販売しています。東急ハンズなら、絵を購入したその足で、飾り付けに必要な額やフォトフレームも買いそろえられます。展示の期間は店舗によって違うので、詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。



アートは、元々自由なもの。何をどこに飾ろうが、本人が気に入ればそれで問題無し。一度、部屋にアートを飾ってしまうと、外したときにその場所が物足りなくなるから不思議なものです。

アートメーターのサイトでは、アーティストとの交流もできるので、作品に対する想いなども直接本人から聞くことができます。特に自分がお金を出して買ったアーティストは自然と応援したくなってきますからね。

まずは、はじめの一枚から。アートのある暮らし、あなたも始めてみませんか?

[ART-Meter]

Photographed by KENTA TERUNUMA

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