六本木のシンボル的存在である六本木ヒルズ森タワーの53階にある森美術館で、心待ちにしていた展覧会『ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界』が5月31日から始まりました。

本展に出品している写真家ジェイコブ・A・リースが、英語が不自由な両親の橋渡しとして活躍する移民の子どもたちを「ゴー・ビトゥイーン(媒介者)」と呼んだというストーリーから、異なる文化間、現実と想像の狭間、大人と子ども、そういった様々な境界を自由に行き来する子どもの視点を通して世界を見ようという意欲的な展覧会です。

では、写真を交えて僕が気になった幾つかの作品をご紹介します。

まずはTOP画面の赤いTシャツと格闘する映像作品。その名も『赤いTシャツ』はサンテリ・トゥオリさんの作品。スローモーションの映像により赤いTシャツは生き物の様に見え、まるで子どもと戦っているようです。



上の写真は沖縄県出身の照屋勇賢さん、会場の足元に設置された横長のスクリーンに映し出されるOFF LIMITSの文字(ここから先は米軍の敷地になるので立ち入り禁止という意味)。

その鎖をお構い無しに飛び越える遊びを繰り返す子ども達。失われつつあるヤンバルの自然の映像と共に沖縄の現実を鮮やかに表現するインスタレーションになっています。



リネカ・ダイクストラさんの『女の人が泣いています(泣く女)』。何かについて真剣に語り合う子ども達の様子が淡々としたカメラワークで映し出されています。そして話はどんどん自由に展開していきます。

実はピカソの『泣く女』の複製画をみて話しているんだけれども、その豊かなイマジネーションに感服。



山本高之さんの『どんなじごくへいくのかな、東京』は実際にワークショップで子ども達が制作した作品を展示して、その奥に作品のプレゼンテーションをする子ども達の映像が映し出されています。

小学校教師の経験を持つ山本高之さんだからこそのアプローチが子ども達の魅力を存分に引き出しています。




さらに是非観て欲しいのがスヘール・ナッファール&ジャクリーン・リーム・サッロームの『さあ、月へ』。約7分間の素晴らしい映像作品です。

この他にも奈良美智さんや、クリスチャン・ボルタンスキー、先日第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2015年)日本館出展作家に選ばれた塩田千春さんなど注目の作家さん達ばかり。

もちろん子どもを意識した展示でもありますから、会場内には上の写真のような机が随所に設置されているんです。出口付近にある「えほんのとしょかん」の充実っぷりも凄い!

会期中には、子どもに作品を観て説明をつくってもらい、それがキャプション作品解説として掲示されて行くプロジェクトも展開。

子ども達が作品を観る手引き「キッズ・ワークシート」も配られて、子どもも大人も楽しめる展示になっていますので、是非ご家族で出かけてみてください。

[ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界]
会場:森美術館
入場料:一般1,500円、学生(高校・大学生)1,000円、子供(4歳-中学生)500円
※表示料金に消費税込
※上記の入館料で同時開催の「MAMプロジェクト021:メルヴィン・モティ」展、    展望台 東京シティビューにも入館いただけます。
会期:2014年5月31日(土)-8月31日(日)
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F

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