ケニアに住む11歳のジャクソンくん。かれは妹のサロメちゃんといっしょに片道15㎞の道のりを2時間かけて歩いて学校に通います。距離と時間でびっくりですが、それだけではありません。当然ですが道中はケニアの草原なので道がありません。もちろん家から学校が見えるわけでもなく、目標となる建物もありません。あるのは草や木や岩だけ。なので迷子になったら遭難したのと同じ状況になります。

もう一つかれらを危険にさらしているのがゾウやキリンシマウマといった野生動物たちです。網で囲われていないサファリパーク。そこを歩いているわけです。そして人間に飼育されているワケではない本当の野生動物たち。草食動物と言えどめちゃくちゃ危険です。なかでも特に危険なのがゾウだそうです。



道中ジャクソンくんとサロメちゃんは何度かゾウを発見します。その度に迂回しながら学校へ向かいます。

日本では信じられませんが、こんな風に命がけで学校に通っている子どもたちが世界にはたくさんいるのです。ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドの4か国の子どもたちがそれこそ命がけで遠距離通学する姿を追っかけたのが、このドキュメンタリー映画『世界の果ての通学路』。



今度はインドのサミュエルくん。道4㎞の道を1時間かけて学校に通うのですが、足が不自由なため車いすでの通学です。車イスに乗ったサミュエルくんを二人の弟が一所懸命押して学校につれて行きます。道中には舗装された道路なんかありません。

そしてこの車イス。ボロボロに錆びた車輪の枠に、屋外カフェでよく見るプラスティック製の白いイスのようなものを取り付けた特製の車イスなんです。

ケニアのように危険度は高くないせいか、かれらはそんな大変な道のりも笑顔で楽しそうに通います。道中ハプニングだらけなんですけどね。

他にも片道22㎞を4時間かけて険しい山間を歩いて通うモロッコのザヒラちゃんや、パタゴニアの平原を片道18㎞を一時間半かけて馬で通うカルロスくんのたいへんな通学の様子が描かれています。

こちらが映画の紹介トレーラー。


この映画の監督パスカル・プリッソンさんはユネスコと教育機関の問題に取り組む国際組織の『エデュ・エ・タクシオン』の協力のもと、世界中から地理的に特殊な学校をピックアップして、通学にもっとも苦労している60の生徒の物語を見つけました。その中から特に印象的な4つの物語を選んだそうです。

きっとこの映画を観たあと、とても複雑な感情になると思います。教育ってなに?学校ってなに?住んでる環境ってなに?って。是非劇場へ足を運んでみてください。とても微笑ましい気分で外に出られますから。

『世界の果ての通学路』
監督:パスカル・プリッソン
配給:キノフィルムズ
© 2013 – Winds – Ymagis – Herodiade
4月、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開!

 映画『世界の果ての通学路』

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