子どもにワクワクや楽しさ、悲しさ、教訓などを教えてくれる絵本。大人になって読んでみると、また違った印象を受けることもあるかもしれません。夜眠る前に、雨降りの日に、もちろん晴れの日だって、絵本を読む時間はきっと貴重な時間となることでしょう。

というわけで、大人も子どもも楽しめる絵本の紹介をしていきたいと思います。第30回は、この時期にピッタリな作・絵:レイモンド・ブリッグス、訳:すがはらひろくに 『さむがりやのサンタ』です。

1974年初版の絵本です。

ストーリーはこんな風。

マンガのようなコマ割で、サンタクロースのおじいさんのクリスマスの1日が表現されています。
朝起きて、カレンダーを眺め「やれやれ、またクリスマスか!」と言いながら、さむがりやのサンタはももひきを履いて、プレゼントを配りに出かけます。

狭い煙突やサンタさんのために用意されたお菓子にに文句を言いながら、世界を駆け巡ります。
無事、自分のおうちに戻ったサンタクロースは、お風呂に入り、一杯のビールとごちそうを食べ、テレビを見て、おやすみ…。

アメリカのコミックを読んでいるような、楽しい絵本です。

サンタクロースはいつでも優しくて素敵な存在…かと思いきや、このお話に出てくるサンタクロースは「はやく夏になんないかねぇ」と寒がりで、文句を言いながら世界中の子どもたちにプレゼントを配る、なんだか憎めない存在です。

文字はもちろん、絵だけで十分に楽しむことができます。

私たちはクリスマスにおうちでサンタクロースを待っているだけですが、寒い日に1晩で世界中を走り回らなければいけないサンタクロースは、寒いし大変だし、そりゃ文句も出るよね、と妙に納得してしまうのでありました。

人間味あふれるサンタクロースの姿を垣間見ることができる絵本です。

『さむがりやのサンタ』作・絵:レイモンド・ブリッグス、訳:すがはらひろくに[福音館書店]

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