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子どもにワクワクや楽しさ、悲しさ、教訓などを教えてくれる絵本。大人になって読んでみると、また違った印象を受けることもあるかもしれません。夜眠る前に、雨降りの日に、もちろん晴れの日だって、絵本を読む時間はきっと貴重な時間となることでしょう。

大人も子どもも楽しめる絵本の紹介をしていきます。第25回は、作:スーザン・ハーレイ 訳:小川 仁央 『わすれられないおくりもの』。1986年初版の絵本です。

何でも知っているアナグマは、野原のみんなから頼りにされ、慕われていました。秋の終わり、年取ったアナグマは、そろそろ自分に死が近づいていることを悟ります。そして、ある日、「長いトンネルのむこうに行くよ、さようなら アナグマより」という手紙を残して、死を迎えます。残された動物たちは悲しみでいっぱいで、何をすればよいかわからず途方にくれてしまうのでした。でも、春になると、アナグマが一人一人に残してくれた素敵な思い出を語り合うことができるようになり…

この世に生を受けたからには、必ず、死を迎える瞬間がやってくる。もちろん心のどこかでは理解していること。だけど、大切な人を亡くすという体験は、その概念を上回る悲しさや寂しさ、後悔などで心の中が満ちてしまうのかもしれません。

でも、このお話のアナグマもそうであったように、生きることは周りの仲間や出会った人たち、一人一人に思い出ややさしさ、そして、知恵や考え方など何かしらの影響、すなわち贈り物を与えてくれるのだと思います。

私たちは、どんな時でもきっと前を向いて歩くことができる。受け取った贈り物をまた次の人に渡すために。

悲しみや死と向き合うことができる絵本です。

わすれられないおくりもの』 作:スーザン・ハーレイ 訳:小川仁央 評論社[Amazon]

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