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子どもにワクワクや楽しさ、悲しさ、教訓などを教えてくれる絵本。大人になって読んでみると、また違った印象を受けることもあるかもしれません。夜眠る前に、雨降りの日に、もちろん晴れの日だって、絵本を読む時間はきっと貴重な時間となることでしょう。

大人も子どもも楽しめる絵本の紹介をしていきたいと思います。第24回は、作:シェル・シルヴァスタイン、訳:ほんだきんいちろう の『おおきな木』。1976年初版の絵本です。

昔、りんごの木がありました。その木は、かわいいちびっこと仲良しでした。そして、ちびっこだったぼうやは成長して大人になり、木に会いに来てくれなくなってしまいました。ある日、大きくなったぼうやが木のところへやってきて、お金や家や船などを欲しがり、その度に、木は自分の身を削り、リンゴの実、枝、幹などをあげてしまい、最後には切り株になってしまうのですが…。

「おおきな木」の絵本に出てくる木は、なかよしだった男の子が大きくなって、自分に興味が無くなっても、自分からいろいろなものを奪っていっても、一貫して、無償の愛を与え続けます。実や枝や幹まで差し出しても、「それでも、木はうれしかった」と書かれます。そして、最後は「それでも木はうれしかった。ほんとかな?」と読者に問いかけています。

作者は『ぼくを探しに』のシェル・シルヴァスタイン。原題は「The Giving Tree」。訳はほんだきんいちろうさん。2010年に村上春樹さんが再度翻訳したことでも話題になりましたが、村上さんの訳は最後の肝となるセリフが本田さんの訳から変わっています。どちらがしっくりとくるでしょうか。ちなみに本田さんの訳の方は、絶版となっています。

愛の形はいろいろだけど、なんだかちょっと悲しい気持ちになってしまう「愛」…。

大人になって「愛」とは…と考えたときに、読んでみては。

おおきな木 作: シェル・シルヴァスタイン 訳:ほんだきんいちろう[Amazon]

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