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さらばオート撮影。

人生を豊かにしてくれる「憧れの趣味」といえば、音楽、ダンス、絵画、料理など色々とありますが、中には「写真」と答える人も多いはず。

普段はコンパクトデジカメやスマホの写真で満足していても、本格的なカメラで撮った写真に「自分もこんな風に撮れたらなぁ」と思っている人もいるのでは?



Photo from:PixabayShootTokyo

このような「光の軌跡」「ボケ味」「モノクロ」といった印象的な写真を撮るにはレンズ、露出、ISO感度など、覚えなくてはいけないことがたくさんあります。初心者にはここが結構高いハードルだったりします。

しかし、そんな難しいことを知らなくても意外と簡単に撮れる方法があります。今回は、カメラに詳しくない人でも「光の軌跡」「ボケ味」「モノクロ」の写真が簡単に撮れるコツをちょこっとだけお教えします。

使用するカメラは、すでにルーミーでも何度か取り上げているこちら。



富士フイルムのミラーレス機「X-M1」。数ある「Xシリーズ」の中でも「X-M1」はエントリーモデルということもあり「これからカメラを始めたい」という方には特にオススメの機種。このカメラを使って「光の軌跡」「ボケ味」「モノクロ」の3パターンの写真を実際に撮ってみたいと思います。

まずは「光の軌跡」が映った写真。


Photo from:Pixabay

上のような光が流れる写真を撮りたい場合、「X-M1」の上部にあるモードダイヤルを「S」と書かれた位置にセットしておきます。



これは「シャッタースピード優先モード」。通常、シャッタースピードを変更すると「適正露出」にするために「絞り値(F値)」を変更しなければいけません。しかし「シャッタースピード優先モード」では「絞り値」をカメラが自動調整してくれます。撮る人は被写体に合わせてシャッタースピードを決めるだけ。半分オートで、半分マニュアル、そんな設定です。

実際に撮影したものがこちら。

Photographed with X-M1

上はシャッタースピードが0.5秒、下が13秒。全く違うスピードでも画面の明るさが変わらないのは、カメラが絞り値を「16」から「2.8」に自動で変更しているため。下の写真はライトの残像が綺麗におさめられています。

Photographed with X-M1

このような「長時間露光写真」も思いのまま撮れる「シャッタースピード優先モード」は初心者には大きな味方です。

続いては、ピントが浅く「ボケ味」が印象的な写真。


Photo from:Pixabay

このような写真を撮るには、先ほどとは反対の「絞り値優先モード」を使います。上部のモードダイヤルを「A」と書かれたところにセット。



このモードは「絞り値」を設定できる代わりに「シャッタースピード」をカメラ側で自動調整してくれるもの。「絞り値って、なに?」 そんな人も、ここでは「絞り値が低いほどピントの合う距離が狭くなる(ボケ写真が撮れる)」ということだけ覚えておきましょう。反対に「絞り値が高くなれば、手前から奥までピントが合う」ということになります。

実際に撮影してみたのがこちら。


Photographed with X-M1

上は絞り値が「16」、下は「2.8」。下は「絞り値」が低いため、ピントの合う距離が短く、ボケ味が強い写真となっています。数値の変更は縦に付いている黒いダイヤルを回して変更します。



「X-M1」が初心者でも使いやすい理由の一つが、ダイヤル類やボタン類が全て右側にまとめられているところ。片手でも数値変更がサクサクでき、直感的にカメラを操作することができます

Photographed with X-M1

背景はボケているけど、そのディテールが失われてないあたりはさすが。

そして最後は「モノクロ」を撮るコツ。


Photographed by Dave from ShootTokyo

こんな味のあるモノクロ写真を撮ってみたい、という方も多いはず。「X-M1」でモノクロ撮影をする場合は、フィルムシュミレーションで「モノクロ」を選択します。



今ではカラー写真もパソコンで簡単に「モノクロ」加工ができるため、とりあえずはカラーで撮るという人がほとんどかもしれません。細かい話を省けば、デジカメの場合モノクロで撮っても、後からパソコン加工してもそんな大差はありません。

しかし、気にしたいのは「画像」ではなく「撮影の出発点がそもそも違う」という点。モノクロ写真とは、白と黒の階調のみで表現するもの。被写体の選び方から「カラー写真」とは当然違ってきます。

実際に撮影したものがこちら。



Photographed with X-M1

カラー写真だと色の変化に目が行きがちですが、白と黒のコントラストが強調されるモノクロモードには、色がない分、考えさせる写真になったりと、カラーにはない別の表現力があります。普段カラーで撮影している方、ぜひ一度試してみてください。

また「X-M1」の場合、カラーとは違ったモノクロイメージをモニターで確認しながら撮影することができます。仕上がりイメージを撮る前に確認できるのは初心者にとっては大きな魅力。

 

マニュアル撮影なんて無理と思っていた人も「こんなに簡単ならできるかも…」と、そんな気になってきたのでは?

写真撮影において、こだわるポイントが無限大にあるのは事実ですが、細かいことを気にして「撮ること」が億劫になってしまっては意味がありません。最初のうちは、楽しんで撮る! これが、上達への一番の鍵ではないでしょうか。

初心者にも扱いやすい「X-M1」。これから本格的に「写真」を始めたい人は、このカメラを片手にオート撮影では味わえない写真の世界へ「一歩」踏み出してみてはいかがでしょう。

Big shout out to Dave!
X-M1 LOVE PHOTO [FUJIFILM]
[ShootTokyo]

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