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近年のメイカーズムーブメントとともに日本でも少しずつ浸透してきた「DIY文化」。

僕が小さい頃は、自分の周りにあったDIYなんて、夏休みの図工とお父さんの日曜大工ぐらい。そもそも「DIY」という単語も聞いたことがありませんでした。それが今となっては、レーザーカッター3Dプリンターの存在が身近になり、個人で思い思いのプロダクトが簡単に製作できる時代になりました。

簡単とは言っても、レーザーカッターや3Dプリンターを使うのって専門知識が必要で、難しそうなイメージがあるのも事実です。そこで今回ルーミーでは3Dプリンターでオリジナルグッズを製作して、3Dプリンティングを実際に体験してみることにしました。

■ つくるのはカレッジリング

カレッジリング / Imaged by Thinkstock


編集部で議論した結果、前からつくりたかったルーミーオリジナルの指輪、しかもデザインが複雑な「カレッジリング」を製作することに。カレッジリングって、日本ではあまり馴染みがないですが、他の国では大学卒業記念に配られたりするそうです。

今回の製作は、ルーミー公式キャラクター「るみたん(ルーミーのロゴにいるキャラクター)」生みの親でもある、デザイナー/メディアクリエイターのハイロックさんがデザインを、そしてDMM.comが新たにスタートした3Dプリンティングサービス「DMM 3Dプリント」が出力を担当します。

ではどうやってできあがるのか、製作の流れを順番に見ていきましょう。

■ 製作開始!



製作の最初の行程はデザインです。

ハイロックさんと念入りに打ち合わせを重ねた結果、完成したのがこちら。カレッジリングだし、せっかくだから「ROOMIE UNIVERSITY」って入れてもらいました。この時点ですでにカッコいいぞ。

そして平面のデザインが完成したら、次は3Dモデリング作業に移ります。モデリングからデザインをつくりはじめてもいいそうですが、今回は細かいデザインが必要だったので平面のデザインから起こしています。



るみたんが3Dになっていることに感動…


初心者でも使いやすい「Autodesk 123D Design」というモデリングソフトがDMM 3Dプリントのページで紹介されていますが、今回は指輪のデザインが複雑なので、プロのモデリング業者さんにお願いしました。

ここで必要なものの準備は完了です。あとはDMM 3Dプリントにデータをアップロードするだけ。最短30分でデータチェックの結果と見積もりがメールで届きます。仮にデータにエラーがあったとしても修正してくれます(詳しくはコチラを参照)。

ちなみに今回のシルバーでの造形は約9000円という見積もりでした(アクリルの場合は約3000円)。



チェックが終わったら、出力する素材を5種類の中から選びましょう。今回はカレッジリングなので迷わずシルバーを選択しました。

ちなみにシルバーで造形する際には以下の製作手順を踏みます。


まず3Dプリンターを使ってワックス素材で指輪を出力

それを石こうで固めて

熱してワックスを溶かしだすと、指輪の鋳型が完成!


この鋳型にシルバーを流し込んで

型を割ります


そのあとは、飛び出ている抜き穴をカットして研磨しすると、めでたく完成!

Illustrated by Tokiou SASAKI

このように、ワックスを溶かし出しきれないもの、細くて複雑なもの、細かいもの、などは出力ができないそうです。この辺りはデザインする際に注意が必要です。

カレッジリング完成!

左から、研磨前 / 完成形 / いぶし加工したもの(サービス外)


そんな製作行程を経てリングが完成。「るみたん」がキラっと輝くルーミーオリジナルカレッジリングです! はじめのデザインよりもちょっとシンプルになったけど…無事完成!

というのも、シルバーで出力する際は0.8mm以下のデザインは再現できないんだとか。ちなみにアクリルだとシルバーよりも高精細に出力できるそうです(ただし0.3mm以下のデザインは再現不可。詳しくはコチラを参照)。

カレッジリングと聞くとパーティのようなにぎやかなものをイメージしますが、
こんなシックなシーンにも溶け込みます。クッ…るみたんカッコいいぜ…


こちらのカレッジリングにはいぶし加工を施してあるのですが、こんな楽しみ方ができるのもシルバーならでは。いぶし液につけて研磨するだけでこんなにも味わいのあるリングになります(サービス外)。

インダストリアルデザインなアイテムとの相性もバッチリ


デザインの変更があったとはいえ、こうやってデザインから起こしたプロダクトがカタチになるのって、なかなか感慨深いものですね。と同時に、特別な知識がないユーザでも3Dプリンティングが可能になるサービスの裏側には、一体どんな人のどんな想いがあるのか、知りたくなりました。

そこで、今回カレッジリングを出力してくださった、東京3Dプリンティングセンター(西麻布)にお邪魔して、話を聞いてきました。

3Dプリンティングの可能性

DMM.comと共同でDMM 3Dプリントを運営する株式会社nomadの小笠原さん


── サービスが開始されてから間もないですが、今のところどんな注文が多いですか?

nomad 小笠原さん(以下、小笠原):今のところですと、個人ユースとしてはフィギュアや子供向けのモデルなど、趣味性が高いものが多いですね。

── 3Dプリントの趣味以外での活用例で意外だったものってありましたか?

小笠原:「靴の型」でしょうか。驚いたと同時に、3Dプリントの可能性に確信が持てた気がします。一般的に認知されているよりも幅広いものに応用が効くので、長期的な展開が可能になったりと、ビジネスにも役立つポテンシャルはあると思っています。

DMM 3Dプリントの要となる3Dプリンターたち(東京3Dプリンティングセンター)


── これからの展望について教えてください。

小笠原:今まであまり関係性のなかった業種に広めたいですし、新しい利用用途を見つけていければと思っています。

例えば、コンテンツホルダーさんなど。2次元のコンテンツを3Dプリントすることで立体化する、商品化せずに3Dデータとして販売する、など新たな取り組みができる気がしています。そこから商品販売においてイノベーションが起きるかもしれません。商品化の部分をユーザに委ねるというところで、オープンイノベーションとも繋がる部分がありますね。

中に米粒大の球がコロコロと入ってるのですが、このような造形も可能


── 「衣食住」のどのシーンでイノベーションが起こしやすいと思いますか?

小笠原:今までなかったもの、できなかったものがつくれるという視点からいうと、例えば小さい子ども用のカップってあまり市場にはありませんよね。でも3Dプリンターなら、それが可能になります。

衣食住においては、「埋めていく」ような使い方ができると考えています。造形なので「イノベーション」というよりは、今までなかったものを「埋めていく」、そんなイメージだと思います。そこに商品企画などが絡んできて「イノベーション」が生まれていくことは多いに期待できますね。

*  *  *


3Dプリントって最近よく聞くようになったものの、どうやってプリンティングするかなんて全く知らなかったし、むしろ難しそうという印象を漠然と持っていました。でもDMM 3Dプリントなら手順も簡単で、スピーディなものづくりが可能になります(7〜9日ほどで指定した住所まで完成品を届けてくれます)。

少しでもDIYに興味がある方、迷わずこのサービスを使ってみてください。ものづくりの楽しさが簡単に実感できますよ!

Big shout out to Tokiou!
3Dモデリング:(株)アイジェット

DMM 3Dプリント [DMM]

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