世界には様々な美術館があります。
MOMAやメトロポリタン美術館、テート・モダン等の名だたる場所ももちろん素敵です。しかし、街の外れや地方にひっそりとある美術館もまた良いものです。
今回はイギリスの靴の聖地ノーサンプトンにある“靴の博物館”です。
映画『キンキーブーツ』の舞台にもなった工場が今も稼働している、ロンドンから電車で1時間ほどの小さい街ですが、全盛期には200カ所も靴の工場があったそうです。
工場と靴が好きな私としては、毎日多くの靴が生まれた場所だと思うと夢のような場所でした。
しかし現在は大量生産の波に押され、規模は収縮されつつあり、数えるほどしかありません。
そんな街に「Northampton Museum and Art Gallery」はあります。
ここには、多くの貴重な靴や靴に関する資料、機械が展示されており、世界の靴がたどった歴史を見ることが出来ます。
一番驚いたのは、そのサイズの小さいこと!
どれも子供靴のような大きさで、昔の人がどれだけ足のサイズが小さかったかが伺えますね。
ちなみに、世界で最初にハイヒールを履いたのはルイ14世と言われています。男の人なんです。ハイヒールが生まれた理由には諸説ありますが、フランスで道ばたで用を足していた時代に、それらを避けるために生まれたという説もあります。
Photo by Northampton Museum’s shoe collection
たくさんの装飾が施された思わずうっとりするような靴や「え?! これって靴なの?」と思うような不思議なものも、すべて先祖が履いてきた靴たちです。どれも機能性を追求して試行錯誤した様子が伝わってくる、とても興味深いものでした。デザインを重視した靴が生産されるようになったのは、ここ最近のことなんですね。
靴好きなら、一日中居ても飽きない場所でオススメです。
Northampton Museum and Art Galleryの詳細は以下をご覧下さい。