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子どもにワクワクや楽しさ、悲しさ、教訓などを教えてくれる絵本。大人になって読んでみると、また違った印象を受けることもあるかもしれません。夜眠る前に、雨降りの日に、もちろん晴れの日だって、絵本を読む時間はきっと貴重な時間となることでしょう。

というわけで、大人も子どもも楽しめる絵本の紹介をしていきたいと思います。第19回は、香山美子作・柿本幸造絵 「どうぞのいす」です。

1979年初版の絵本です。

ストーリーはこんな風。

うさぎさんが小さないすを作って、「どうぞのいす」という立てふだと一緒に大きな木の下に置きます。そこへ、最初にやってきたのはロバさん。持ってきたどんぐりをいすに置いて、木の下でひと休みしていると、気持ちがよくてウトウト眠ってしまいます。

その間クマがやってきて、イスの上にあるどんぐりを「どうぞ」ということならと食べてしまい、その代りはちみつを置いていきます。次はキツネがやってきて、「どうぞ」ということならと食べてしまい、その代りパンを置いていきます…その次にも別の動物がやってきて…。

目を覚ましたロバさんがドングリを持って帰ろうと思ったら…。

うさぎさんが作った「どうぞのいす」に、色々な動物がやってきて、「どうぞ」の気持ちを素直に受け取って、置いてある食べ物を食べ、「からっぽにしてしまっては あとのひとに おきのどく」と、自分の持っているものを後の人のために置いていくという、「どうぞ」の気持ちをリレーする、優しいお話です。

うさぎさんは、「どうぞ休んでいってくださいね」というつもりで置いた「どうぞのいす」ですが、最初にロバさんがどんぐりをイスに乗せたことで、次に来たクマさんが「食べていいですよ」の意味のどうぞだと勘違い。他の動物たちも同じように勘違い。そんな可愛い勘違いがつながっていきます。

誰かのことを思いやることって、大人だってなかなか難しい。でも、とても大切な気持ちですから、大人はもちろん、そんな「どうぞ」の気持ちをこれから身に着けていく子どもたちにも、読んでみて欲しい1冊です。

動物たちの絵も可愛くて、ほんわかします。

みんなが「どうぞ」の気持ちを忘れずにいたら、きっと、とってもあったかい世界になるんだろうな。

「どうぞのいす」香山美子作・柿本幸造絵 (ひさかたチャイルド)

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