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こんにちは、いしたにまさきと申します。

この度、このroomieで連載を始めることになりました。普段は、ガジェット・デジカメ・Webサービス・ライフスタイルなどをテーマにした「みたいもん!」というブログを運営しております。

さて、そんな私が、今回roomieで始める連載のテーマはそのままズバリ「家を考える」です。なぜ、私はこんな連載をやるのかというと、過去に建築系の雑誌で連載をしていたキャリアとか、家づくり・部屋づくりで何度か失敗している経験があるから、なんていうことはどうでもよく、「なかなか普段考えることがない『家』というものについて考える連載はどうすか?」とroomie編集部にお願いされたからであります。

家というものは、いざ買おうとすると普通の人にとって、人生で一番高い買い物であるくせに、お試しで何度か買うなんてことは、まずできない代物です。そのくせ、毎日過ごすものであり、ないと正直困る、やっかいなものでもあります。

漠然と「家を考える」といっても、実にいろいろなアプローチがあります。それに実際、普段自分の家で暮らしていても、日々気にしているのは、自分の周囲2mぐらいの範囲のことばかりでしょう。毎日使うけれど、風呂のことや、風呂の機能、風呂の家の中での位置なんてことを真剣に考えたことがある人は、それほどいないでしょう。

家については、最近に限らず、過去にも何度も繰り返されている論争がありますね。それは家を買った方が得か、家を借りた方が得かというものです。正直、ここに答えはないと私は考えています。どちらにもいいところと悪いところがあります。ただ、どちらも無理をするのは、よくないというのはあると思います

大事なのは、買うか借りるかという選択にあるのではなく、自分がその家で過ごすことを頭の片隅において、家について考えてみることです。ええ、だから、こんな名前の連載になっているわけです。ということで、今後もこの連載は、家に関して何か答えを探していくというよりは、普段考えないことを考えていくというアプローチでやっていきたいと考えています。

さて、連載の前口上はこの辺にして、今回は初回ということで、家に関することで、ここ最近すっかり市民権を得たネタについては考えてみましょう。そのネタとは「間取り」です。みんながなんとなく不思議に思っていたことをひとつの形にするのは、ヒットの法則だと思いますが、これはまさにその代表のようなヒット作です。



Photo bykazue1984


2003年に発売された『間取りの手帖』のヒット以降、タレントが出てくるテレビ番組でも「間取り」はネタとして消費されています。そのぐらい、間取りの世界は、家を考えるにおいて、わかりやすい入り口であり、同時に奥が深いネタだったのです。では、なぜこのネタが繰り返しみんなに消費されるのでしょう。それはもう実に単純なロジックで、それは自由な間取りというのは、ほぼ存在しないからなのです。

家の中には、水まわりという要素があり、家を構成するパーツとしては、他のものよりも、高価なものになります。そして、水なので、入り口と出口がどうしても必要です。もちろん、水漏れなんてことがあってはいけません。高価なものを自由気ままにつくれば、どうすればこんな値段の見積もりが出てくるのか意味がわからないという見積もりを目にすることになるでしょう。他にも、窓・ドアなど、家の内部と外部をつなぐパーツには必ず制限が発生しますし、日が当たりもしないところに窓をつけても意味がないですし、道につながらないところにドアをつける間抜けもいません。

こんな具合に、間取りとは実に不自由なものです。でも、不自由であるからこそ、数少ない自由になる部分を最大限に活用しようと設計する人は考えます。だから、間取りとは、この不自由さとの戦いの記録なのです。戦いを放棄した間取り、戦ったことを感じさせない間取り、いろいろな間取りが家の数だけ存在します。まずは、今自分が住んでいる間取りを、この自由さと不自由さという観点から見直してみましょう。それが、まず「家を考える」ということの第一歩になるはずです。

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