TOKYOSAKA往復書簡の第4弾。家族に建築のルーツを持つ東京のファッションPRと、木の家づくりをしている大阪の見習い設計士が「インテリア」や「空間」についてやりとりします。

田辺:前回2人で季節の花をいけました。日本には、四季の変化を暮らしに取り入れ喜びを生み出す文化があります。それで思い出したのがうつくしいくらしかた研究所。書籍もあるのですが、無料のアプリがあるので利用しています。

日本で古くから用いられてきた季節の区切り方二十四節気」と「七十二候」に沿って更新されるアプリで、美しいビジュアルと文章が巻物仕立てになっています。巻物には、季節の植物、野菜や魚、お祭りや風物詩、俳句と季語等が書かれているのです。

うつくしいくらしかた研究所

日本人が古くから日々の暮らしの中で実践してきたことや、暮らしの中にあった考え方にあらためて注目し、現代にも受容されうる「うつくしいくらしかた」を提案する研究所。「自然に寄り添う」、「不便や手間をいとわず、プロセスや姿勢をたいせつにする」、「個人の知恵や技を高める」といった「うつくしいくらしかた」を、さまざまな活動を通じて提案していきます。(運営:(株)平凡社/(株)電通)

ハタナカ:昔の伝統をひも解いていくすてきなサイトだね。勉強になります。

田辺:日本古来の考え方でいくと、今月は文月。個人的には今年で6回目となる「ふみの日にちなむ郵便切手」の発売が毎年楽しみな季節です。

この切手を手にとると、手紙が書きたくなるのですよね。ということで、今回は暮らしを楽しむ往復書簡、「ふみ」=「手紙」に着目してみました。

ハタナカ:手紙大好き!私も好きな人には必ず手紙を出します。小さい時から記念切手を集めていたり、祖父と文通していたことが影響しているのかな。



田辺:それではまず、私から「手紙」が書きたくなる道具、「ガラスペン」をご紹介しますね。ガラスペンというと、ベネチアンガラスのような華やかなイメージがありますが、私が使っているのは、「佐瀬工業所」の100年前からデザインが変わってない竹軸のもの。軽くて、さらさらと字が書けます。インクを含みながら文字を書くって、現代ではあまりないので、その新鮮な感覚も味わいながらね。お手入れも湿ったもので拭くだけだし、万が一拭き忘れても大丈夫なので、意外と手軽に使えるんです。

ハタナカ:ガラスペン、涼しげでいいね。



田辺:インクはファンタジックな色がたくさんそろっているので、選ぶところから楽しいです。液体なのでインクを混ぜて、自分の色に調合できたりもします。ひとこと「すてきな夏を!」って書くだけでも絵になる気がするので、長い文を書く時間がないとか、字が汚いなど、手紙を書くことがおっくうになっていた人には特におすすめです。

ハタナカ:メールですぐに返事を欲しいと思う人にこそ、手紙は有効的なのかもしれないね。何でも早いことだけがベストではないと思うんだよね。日常的に急ぎ過ぎて、言葉の裏にあるメッセージを悟れないことも多いから。

田辺:そうだね。

ハタナカ:私は万年筆で書くことを最近再開しました。やっぱり、ブルーブラックの文字は味わい深いです。字がきれい、汚いということは関係ないと思う。よく皆それを気にするけど、書き続ければ、個性的でいい風合いの字になりますよ。まずは手を使わないと!



私は大学進学時に父からもらったフランス製のWATERMANを愛用しています。ボールペンと、シャープペンとセットになっているの。すごく使いやすくて、手紙だけではなく、簡単なメッセージをおもしろい付箋に書いて送ったりもします。

田辺:いいなぁ!私も大学進学祝いにMONTBLANCの万年筆をもらったなー。久しぶりに使ってみようかな。

ハタナカ:愛ちゃんも万年筆をプレゼントされたんだね。

私からは、ポストカートなどの紙を提案します。最近目にとまったのが、スパイラルマーケットの星座カード。黒いカードに星座を成している大小の星の位置に穴があいているの。12星座分あります。

田辺:おもしろい!そういえば、初めて畑中さんから届いた手紙は、ユニークなはがきですごくうれしかった思い出があるよ。



ハタナカ:恥ずかしいけど、うれしいです。ありがとう!あとはワタリウム美術館など、ミュージアムショップにおもしろいものがたくさん置いてあるよね。意外に浅草橋のシモジマにもおもしろいものが揃っているし、最近知った京都の恵文社一乗寺店という手相カードも個性的!

あとは、ADCARDなどの無料のポストカードを利用するのもいいし、はがきをキャンバスにして、写真やイラストをコラージュして送るのもおもしろいかもね。夏休みもあるし、童心に返って何か作ってみようかな。

田辺:いいね!手紙が書きたくなってきたよー!

ハタナカ:お互い出し合っちゃう?



■プロフィール
田辺愛

武蔵野美術大学 建築学科卒業。現在、大阪の北部で木のいえづくりを学んでいる。

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