「ファイヤーキング」という食器のブランドがあります。アメリカのガラス製造メーカーAnchor Hocking社による耐熱ガラスの食器シリーズで、1940年~1976年まで製造されていました。
マグやカップ&ソーサーから、プレートやボウル、灰皿まで幅広く商品展開されており、シリーズで収集するコレクターも多い人気のビンテージ食器です。
コーヒー好きの方なら、カフェや珈琲店などでこの「ファイヤーキング」のマグを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。筆者もずっと憧れていたのですが、「でも、お高いんでしょう?」という心のストッパーが物欲を抑止していました。
しかし! 7月14日~15日に東京科学技術館にて行われた「第41回ジャンクショー」にて、ついに憧れのファイヤーキングを購入。しかも、想定していたよりはるかに安い値段で入手することができました。
筆者が買ったのは、ジェーンレイという種類のカップ&ソーサーで、色は人気色のジェダイト。光が透ける翡翠色のミルクガラスにコーヒーの色が映えてとってもキレイです。
こちら、カケや汚れのない美品を2セットで6000円という価格でゲットしました。1セット当たり3000円……安い! これなら薄給の私が趣味でちまちま集めても破産しないレベルだ! とひとり感動しました。
普通に買ったら1.5倍くらいの価格だったと思われますが、この値段で購入できたのは、「ジャンクショー」のおかげ。このイベントは1996年から開催されている「近過去のコレクティブル蚤の市」で、1950年代を中心としたアンティーク雑貨などを取り扱うディーラーが集結します。
会場はおもちゃ、日用品、食器、広告ポスターなどあらゆるものが並び、カオスの様相を呈します。歩き回っているだけでおっそろしく楽しいですよ!
プレミアムが付いているものや格安たたき売りのものなど、価格帯はさまざまなのですが、欲しい物を発見したらオーナーさんにひと声かけましょう。そう、ここは「蚤の市」。交渉次第では値札に付いている価格よりディスカウントしてもらえることも……? 筆者が購入したファイヤーキングも「2セット買うので」ということでオマケしていただきました。
また、ビンテージ品に豊富な知識を持つオーナーさんに話を聞けるのも大きな楽しみのひとつ。あれこれ教えてもらっているうちに、もう次に手に入れたいアイテムが決まってしまうかもしれませんよ。
次回のジャンクショーは12月1日~2日。ビンテージ好きの方や、筆者のように予算の少ない初心者の方にはぜひおすすめです。