7月4日~6日に「第23回 国際文具・紙製品展 ISOT」と同時開催された「第3回 DESIGN TOKYO」。こちらで通りすがりに二度見してしまったデザインアイテムがありました。
「空間に消えるデザイン」というコピーとともにトイレットペーパーが積んであるのですが……はて、製品はどこ?
と思ったら、実はこれ、一番下のトイレットペーパーはポリストーン製のニセモノ。中心の軸と一体化しています。この軸にトイレットペーパーを通して積んでおくためのスタンドだったわけですね。たしかに消えている! 「yokihina」のデザインによる「Toilet rolls stand」というアイテムでした。
スタンド無しでただトイレットペーパーを積み上げておくことも物理的に不可能ではないですが、どうしてもすぐ崩れたり、一番下のロールの底面が汚れたりするものですよね。このスタンドなら、あたかも「ただ積んである」ように見せたうえ「ただ積んである」ことのデメリットは解消できます。
しかしこのニセモノのロール、実物そっくりによくできているなぁ~と思ったら、プロのフィギュア原型師さんの手によるものなのだそうです。
緻密で美しい造形を保ちつつ”芸術品”ではなく誰もが手にすることのできる”量産品”であるフィギュアは、もはや日本が世界に誇る「匠の技」の1つですよね。ものづくり大国・ニッポンの面目躍如です。
「Toilet rolls stand」は意匠登録出願中で、8月中旬頃に発売予定だそうです。