Photo byYoichi Kawasaki
夏です。食べやすい麺類の頻度が高まりますね。冷やし中華もとってもいいですが、東北出身の私は、ときどき「じゃじゃ麺」が食べたくなります。盛岡じゃじゃ麺ですね。あの味、初めて食べたときはなんだか不思議な感じがしたのですが次第に病みつきになるんですね。忘れられない味というか。
今から50年ほど前に、じゃじゃ麺の元祖として名高い「白龍」(ぱいろんとよみます)のご主人が中国は満州で食べた味をもとに、盛岡の人に食べやすいように味を改良したのが始まり。もちろん、私も行ったこともございます。面白いのが、食べ終わる直前に卵をもらい割り入れてスープにしてもらうのです。「鶏蛋湯(チータンタン)」という変な名前でした。でもこれがおいしかったのです。一度で二度おいしい。ここで私が声を大にして言いたいのが「ジャージャー麺」とは違う! ということです。
ジャージャー麺はお肉が炒めて味付けされていますし、中華麺です。盛岡じゃじゃ麺は麺ももうちょっと平らだし、ちょっと違うんです。もう少し「あっさり」している感じというか…(個人的な感想?!)。
じゃじゃ麺をご自宅で作るとしたら、まずは食べたことがある人が作ってください(これは案外重要)。なければ、お近くに食べにいってからおうちで味を再現するのがおすすめです。ほんとは、じゃじゃ麺用の麺がいいのですが、入手しずらい場合はきしめんか平たいうどんがいいかな、と思います。きゅうりを千切りにし、にんにくはすりおろします。あとはラー油、肉味噌かな。食べながら少しずつ味を変えていくのもいいですね。
人はいつもしないことをするときに脳みそが活性化しますし(突然何を言っているんだ、という感じですいません)。普段は食べない味を楽しまれてみるのも、なんとなくすてき。いつものお家生活がちょっと新鮮に感じられるかも。