TOKYOSAKA往復書簡3弾、実践お披露目です!

ハタナカ:梅雨も入り夏に向けて、湿気の多い気分がたくさん、どんよりを吹き飛ばすようなグリーンを取り入れていきましょう!

昔から芸事は6歳の6月6日から始めると上達すると言われていることから、生け花の日になっているのだそうです。旧暦の6月はまさにこれから! ってことでこのあたりの話をしましょうか。

田辺:ご説明ください!

ハタナカ:生け花や日本人との花の関係を少し説明すると…、古来より日本には自然が多く、木や岩などに「神」が宿る「依り代(よりしろ)」としてあがめられており、神棚に供えられる榊お正月の門松も依り代なのです。

このような自然観をベースに、仏教の伝来とともに仏様にお供えするお花「供花」が中国より伝来すると、もともとの文化と融合し「立て花」というものに。この「たて花」を生ける専門家が現れる一方、室町時代に入ると中国の文人で流行していた「文化花(挿花)」が日本にも伝えられます。この時代に茶道も成立し、茶室に生けられる「茶花(ちゃばな)」が千利休によって確立。このふたつの流れを受けながら「生け花」は形や、形式を用いられるようになりました。

やがて、江戸時代になると、これまでの公家や武家の楽しみだった「生け花」は、裕福な町人に。庶民の床の間には生け花を生けられるようになりました。ここからさまざまな流派が生まれ、現代の形になっていったようです。

田辺:もともとは仏教伝来としてアジアからもたらされた花文化が「生け花」として日本の風土の中で昇華され、体系化されていく過程は何だかロマンがあるね。

ハタナカ:そうだよね。花がどれから人々に豊かさを与えてくれたかがわかるような流れだよね。

逆説的だけど「生け花」の形式はわからなくても、自分なりの美学で花を生けるっていうのも手かもね。フラワーアレンジメントという方法もあるし。

田辺:生ける花器も何でもいいもんね。この時期は、草花の種類の多い季節だし、近くの公園に草花を探しに行こうかなー。

ハタナカ:茶室に生けられる花も本来、近くにある草花を使っていたと聞くよね。

田辺:早速ですが、見立てって難しいし、まずは感じてみよう~。

庭に咲いていた大好きなアナベル…いつものビンに挿しただけだけど、母がビンの下にホーローのボールを重ねて飾っていました。母なりに哲学があるのか不明ですが(笑)、何だか可愛かった。私は、石と黄色の果物をいっしょにして、さわやかに。





ハタナカ:アナベルはアジサイの一種だね、今が旬のお花だよね。先日伺った茶室にも生けてあった。ドライフラワーにもできるし、移り行く変化が楽しめるよね。





田辺:先日茶室のこと調べてたら、ちょうどこの季節に「花寄せ」というお茶会の形式があるのを知ったよ。ルールはいろいろあるみたいだけど、亭主が用意した花器(人数分)に、招かれた人が花を生けて入場する。

お茶室の中を、野原みたいにしちゃうっていうイメージらしいです。ホームパーティーをすることが、あればやってみたいなー。

ハタナカ:いいね、やってみたい。私は普段使っている器に育ててあるモンステラをプラスして涼しげな感じにしてみた。こうやって生けると立て花らしいシャープさが出たバランスでいいなと思う。

私事だけど、これからお茶をやろうと思って。その時に和菓子も季節の先取りしたものをいただいたり、お話していたら、四季をとても感じさせる作法だなとあらためてとりこになった、これから通うから、これらの話ともリンクできたらいいね。

■プロフィール
田辺愛
武蔵野美術大学 建築学科卒業。現在、大阪の北部で木のいえづくりを学んでいる。

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