未来が少し近づく乗り物の紹介です。
「UNI-CAB」は「ASIMO」などのヒューマノイドロボットを開発するHONDAから誕生した新しい乗り物です。HONDA独自のロボティクス技術が可能とした一輪車のような1人用の移動マシンです。バリアフリーな屋内での使用を前提としたものです。
1人用の移動マシンといえば「セグウェイ」を思い浮かべる方もいると思います。しかし、この「UNI-CAB」にはセグウェイのように立って乗るのではなく、椅子のように腰をかけて使います。セグウェイが進化したスクーターという印象であれば、「UNI-CAB」は進化した車いす、歩行補助器具という印象に近いかもしれません。移動、方向転換、旋回、などは全て体重移動で行ないます。コチラが実際の動画です。
今後、博物館や水族館などの大型施設内の利用を目指して開発されているようですが、いえなか専門の「roomie」としましては、やはりおうちで使えるように期待したいですよね!
「UNI-CAB」の「座って操作する」という点はセグウェイとの大きな違いですね。これにより長時間の利用も可能ですし、足が不自由な高齢者の方でも利用しやすくなります。
日本がこれから抱える問題の一つに高齢化社会というものがあります。統計局のデータによると現在、総人口における65歳以上の高齢者の割合は22%~26%の間と見られています。つまり、4人に1人は高齢者となっているわけです。これからのいえなか事情も必然的に高齢者のことを考える必要がでてきます。
1度、車いすで生活をしたことがある人はよくわかると思うのですが、日本の住宅や公共施設はまだまだバリアフリーとはなっていません。しかし、もしこのような普段の移動に便利なマシンが誕生してくれれば、家を建てたり、リノベーションされる方の中にもバリアフリーを取り入れる方がもっと増えてくると思います。
ハッキリいうと「UNI-CAB」にはまだまだ問題があります。サイズやバッテリーや安全性などなど。高齢者の人達が室内で安心して使えるようになるにはまだ現実的ではないですが、これからもこれらの開発には期待していきたいですね!