「夜勤が入っていて仕事場を離れられない」「朝が早くて起きられなさそう」「そもそもうちは部分日食だからいまいち盛り上がれない!」などなど、さまざまな理由で観察が難しい方も多いと思います。
そんな方にご案内したいのが、Ustreamでの金環食観察。なかでも注目したい、5つの番組を紹介します。
東海大学は湘南校舎にスタジオをおき、札幌、東京、沼津、湘南キャンパス、和歌山大学宇宙教育研究所、鹿児島の志學館大学などとネットワークを結び、中継・ 配信を行なうそう。
◎東海大学「金環日食観測プロジェクト2012」特別番組
2009年の皆既日食で観測実績のある東海大学のネットワーク。金環食の最先端から中心食帯、部分日食の地域まで、幅広くカバーしています。
そして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の配信も気になるところ。
◎JAXA相模原チャンネル
こちらは相模原からの中継になるのでしょうか? 神奈川県は日本でもっとも観測条件のよい県だと言われているので、要注目です。
家電メーカー・パナソニックは富士山からの映像を届けてくれるよう。
◎Panasonic Live @ NAB
富士山で日食が最大になるのは7時32分~33分頃だとか。真円に近いリングを拝むことができるそうです。楽しみですね!
日本で1番早く金環食を見ることができる鹿児島県から。しかも三島村・竹島は、金環食の中心食線が日本で最初に通過する地点です。もっとも早く、もっとも美しい金環食を観測できる場所だと言えるでしょう。
◎金環日食中継@竹島
三島村の中心部での日食開始は6時11分40秒。金環開始は7時18分21秒、日食が最大になるのが7時20分45秒頃で、リングの均等度合いは96.9%前後だそうで、これはほぼ真円です。いち早く完璧な金環食を見たい方はこちらにチャンネルを合わせてみてはいかがでしょうか。
また、メディアアート美術館「K-bit Museum」では、東京、名古屋、京都、はたまた上海、広州などとネットワークを結んで中継を実施。
◎金環日食の声 k-bit Museum
中国ではどのように見えるのでしょうか? こちらも要チェックです。
リアルタイムで空を見上げることができなくても、こういった配信番組で取り戻せるのが現代のいいところ。見つめる先にあるのが空であってもPCであっても、金環食に対する思いは変わりません。
金環食を通じて繋がるネットワークに感謝して、天体ショーを楽しみたいですね。
(小坂井良子)