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こんにちは。PS VITAはアニメ消化兵器と化しているオタクFP山崎(@yam_syun)です。ソニーのHDDレコーダーから1話3分くらいで持ち出せ、驚きの解像度で視聴できます(PS3×torneでも可)。これで視聴が追いつかない深夜アニメもさくさく消化できます。オタクがHDDレコーダーを買うならソニー1択です。

さて、今回お薦めするのはマイナーながら、破壊力抜群の1冊です。個人的にはここ数年で最大の破壊力のあったマンガのひとつです。

タイトルは「妄想少年観測少女」。つい先日3巻が出たところです。まだ冊数が少ないので、一気読みするなら今のうちです!

■少年少女は妄想し、爆発する感情が観測される

まずタイトルからインパクト絶大です。その名の通りテーマは「フェチと妄想」です。表紙画像を見れば分かりますが、細めの線で描かれる少女マンガ的絵柄ではありますが、男性にも女性にも読みやすいお話となっています。

思い返してみると、中学生あるいは高校生のころ、誰もが多くの時間を妄想に費やしていたはずです。片思いなんていったら一方的妄想の極地です。会話もしたことがない相手が、実は自分のことが好きだなんて、大人になって考えてみるとどんなご都合主義だよと思いますが、中学生的ワンダーランドの世界観はそういうものです。

好きだけど告白できないので、常に相手のことを見ている姿なんてストーカー一歩手前の所業ですが、そのぎりぎりのところに中学生的恥ずかしさがあります。

そして、見えないところやちらっと見えるすき間には妄想が膨らみますし、何時間でも妄想は続きます。スカートの中とか、背伸びしたセーラー服とスカートとの間とか。また、触れたいとか、汚したいとか、裸になって叫びたいとか、わけの分からない衝動も、中高生の特権でしょう。あのころといったら、過ぎてしまうと恥ずかしいほどのエネルギーが体を満たしていて、しかも実行できずに悶々としていたのではないでしょうか。

「妄想少年観測少女」はそんな原初的な衝動をテーマに(かつ中学生日記的青さは上手に処理して)、ストーリーを仕立てています。読んでみると、ごろごろ転げ回るような恥ずかしさを巧みに抑えつつ、ぞくっとくるような刺激の中で一気に読ませます。

難しいレビューは抜きにして、タイトル買いして損はない1冊ですので、まずは最新刊(3巻)か第1巻を入手してはいかがでしょうか。もちろん、全巻一気買いも強くお薦めします(基本的に読み切りなので3巻から読み始めても問題ありません)。

■妄想がつながっていく楽しみに引き込まれていく

ところで、このコミックの楽しみのひとつは連作短編の手法です。前のエピソードの登場人物が次のエピソードに何かしらの影響を与えつつストーリーが続いていきます。そうしたフェチや妄想のバトンタッチ(!)も面白さのひとつです。

例えば、詰め襟を取られてセーラー服を着せられたチョイ役の男の子がいたのですが(すごいチョイ役です!)、次のエピソードでは、ゴスロリ服を作るのが好きでも「自分は着ても似合わない」とコンプレックスを抱く女の子の人生に、大きく影響を与える重要な役割を担って再登場してきたりします。コミック1冊以上の間をあけて、キャラが復活登場してくることもあります。

フェチといえば江戸川乱歩の小説や澁澤龍彦のエッセーを思い出します。歴史的にいえば、フェチや妄想に社会的免疫や耐性がこれだけついた時代はないでしょう。しかし、それでもなお「妄想少年観測少女」を読むとフェチと妄想についての驚きが詰まっています。

刺激のない毎日に飽きて、家でひとりフェチと妄想におぼれてみるには格好の1冊だと思いますよ。書店やネットで買い求めた1冊を週末の夜まで取っておき、ソファに寝転んで読むなんて至福の時間だと思います。

よい妄想を!

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