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こんにちは。roomieでコミックレビューをやりますFP山崎(@yam_syun)です。本業はファイナンシャル・プランナーで、ライフハッカー[日本版]等にマネーハックコラムを書いています。

副業としてコダオタ(こだわりのあるオトナのオタクの略)もしており、マンガ、アニメ、ゲーム向けのオタク予算が毎月1万円を切ったことはありません。roomieでは、家で週末のんびり読んでみたいコミックをご紹介していきますので、よろしくお願いします。

最初に紹介してみたいのは、『恋する文豪:日本文学編』です。

■明治の文豪も、今ならトレンディードラマのシナリオライター?

夏目漱石、芥川龍之介、中原中也、太宰治に谷崎潤一郎。国語の教科書で名前は覚える文豪たちですが、実際に本を読んだことがない人も多いと思います。なんとなく、難しい印象がありますよね。

しかし、彼らも今時でいえば、トレンディードラマのシナリオライターのようなものだったと思えば、印象は変わってくるのではないでしょうか。夏目漱石の「三四郎」なんて青春群像活劇だと思えばすらすら読めますし、太宰治や三島由紀夫などのネタの取り上げ方はトレンディードラマのそれです。彼らの動向をおもしろおかしく取り上げるマスコミも、今で言えば人気脚本家の三谷幸喜の動静を伝える感じに似ています。当時の文豪はゴシップの対象になる芸能人だったわけです。

そして、どんな文豪にもそれぞれの恋バナがあります。自分の恋愛模様をそのまま作品にした作家もあれば、そのエッセンスのみを昇華して作品にした作家もいます。高村光太郎の『智恵子抄』のエピソードはまさに実体験が作品に生かされたものでしょうし、夏目漱石の恋愛エピソードは直接作品にでないものの彼の女性観をほのかににおわせています。

恋する文豪:日本文学編』はそんな作家の恋愛エピソードを紹介するショートコミック集です。作家ごとにショートコミックと解説があり、楽しくすいすい読むことができます。個人的には芥川龍之介のエピソードで、取り上げられた奥さんのキャラクターが新鮮でした。これはもう一読をオススメします。

■文豪を題材としたコミックはなかなかおもしろい

ところで、文豪やその作品を生かしたコミックは、ひとつのジャンルでもあり、なかなか楽しいものがあります。今回は作家そのものをテーマにしたコミックをいくつか紹介します。興味がある人は以下もオススメです。

えへん、龍之介。』……芥川龍之介が田端に暮らし、作家仲間と交流する姿を描く。中原中也らも登場。田端がまだ田舎村だった雰囲気や、男性作家同士がさらっと女郎屋に行くような描写が秀逸です。1巻完結(続きが読みたい)。

先生と僕 ―夏目漱石を囲む人々―』……こちらは夏目漱石を中心にその交友関係を取り上げたコミック。漱石とその弟子たちの日常がおもしろく4コマ化されています。正岡子規や寺田寅彦らが何度も登場します。3巻まで刊行中。

マイデイア(―正岡子規と秋山真之―)』……正岡子規を中心に据えつつ、「坂の上の雲」の秋山真之らが登場します。俳人としての正岡子規より、破天荒で野球を楽しみ、学校は落第する人なつこい正岡子規のほうが親しみがわきます。2巻完結。

『坊っちゃん』の時代』……漱石と石川啄木の生き様を描きながら、「明治」の空気を描いていく谷口ジローの手腕が秀逸。石川啄木の生活におけるダメさ加減が市電の乗り換えで示したり、軍国主義への不安まで巧みに描き込んでいます。コミック文庫版は5巻完結。

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