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photo@waitingroom

「イエ」に「アート」を取り入れたいと思いつつも敷居が高い気もする。飾るのであれば、おしゃれにしてみたい、でもどうやって? そんな思いをかなえるために、今、活躍しているギャラリストにインタビューを行っていくコーナーです。

第1回目はwaitingroom(ウェイティングルーム)の芦川朋子さん。

ご自身のギャラリーの運営はもちろん、恵比寿界隈のアートギャラリー関係者を集めた交流会、「1st Saturday Salon(通称1SS)」をTOKIO OUT of PLACE(トキオアウトオブプレイス)のディレクター鈴木氏と共にNaDiff(ナディッフ)4階のアートカフェ「MAGIC ROOM???(マジックルーム)」で毎月第1土曜日に開催。ほかにも恵比寿のクリエイターグループ「START EBISU(スタートエビス)」と恵比寿界隈にあるアートスポットをMAPにまとめた「ART WALK MAP2011」を制作など多岐にわたって活躍されています。

会うたびにキラキラを放ち続けている、エネルギッシュな芦川さんにお話を伺いました。

-芦川さんにとって「アート」とは何でしょう?

私にとっては、ふと気がついたら隣にいたのが「アート」でした。学生時代は制作活動をするアーティスト側だったので、「ものづくりに興味があった」というのがアートにかかわるきっかけだったと思います。

ギャラリストとして「アート」にかかわり始めてからは、少しかかわり方が変わりましたね。「どうしたらアートを世の中に広めていけるか」「どうしたらアーティストが生き残っていけるか」ということを中心に考えるようになってきました。そもそも「アート」というのは、日常生活に絶対に必要な代物ではなく、人生や生活を彩るためのひとつの方法であるわけで、「アートがなくては生きていけない」というものでもありません。だからこそ魅力があるのだと思います。

アーティストにとっては、「なぜ絵を描くかというのは、なぜ生きるのかと同じ問い」であるように、それは生きていくための手段なのです。しかし、それを見る側は受け取り方がそれぞれ違う。しかし、アートを通してひとつのコミュニケーションがとれたり、何かを考えるきっかけになったりする。そして、それを所有することによって、自分の人生や生活に彩りが加わる。そういうことを観客に発信していくのが、私たちギャラリストの仕事なのだと思います。

-ご自身のギャラリーのキュレーションやアーティストさんやアートフェアの参加など多岐にわたって活動されていますが、どんな時に企画のアイデアが出ますか? おうちで考え事をしていたりして、突如出てきて動くこともありますか?

その時々でそれぞれです。突如出てきたり、家で考え事をしている時だったり。でも一番ワクワクする瞬間は、誰かと話をしている時にどんどんアイデアが出てきて、ひとつの企画がまとまったりする時ですね。こういう仕事をしていると、人と会って話をする機会がとても多いのですが、そういった自分以外の人と意見をシェアしている時に面白いアイデアが浮かぶものです。

-「roomie」はコンセプトが「イエ」なのですが、私たちが家の中で身近にアートを取り入れようとした場合、アートの選び方のポイントなどありますか?

金銭的な部分で手に届きやすいものから集めていくというのは正解です。それでオススメなのが「プリント作品」、いわゆる版画作品です。一点ものではなく何枚か量産している状態なので、一点ものの絵画などよりも、手頃な価格帯のものが多いです。うちでも2種類シルクスクリーン作品をプロデュースしたのですが、「初めてアート作品を買う」という方にもとてもご好評いただいています。


作:田中ヒサミ




作:下平晃道

また、日本の住居環境の性質上(壁面積が少ない)、平面作品よりも立体作品の方が集めやすいというお客さまも多いです。壁にかけるのではなく、棚やテーブルに「置ける」作品を集めるというのも、家の中で身近にアートを取り入れるひとつの方法かもしれません。

-なるほど、ありがとうございました! また1SSに伺わせてお話を聞かせてください!

プロフィール

芦川 朋子/ASHIKAWA Tomoko
1978年横浜市生まれ。成城大学文学部芸術学科中退後、1999年に渡米。ニューヨーク大学スタジオアート学科へ編入。同大学を、「Student of Excellence」の称号とともに卒業。在学中から、インディペンデントキュレーターとして学外のギャラリーで展示会を企画。卒業後は、Artists Space (NY, NY)のスタッフとして多くの若手作家のサポートを行い、またAG Gallery (Brooklyn, NY)のメーンキュレーターとして数々の展示企画を手がける傍ら、別ギャラリーでもキュレーションを行う。2007年秋に帰国後は、アートマガジンSOMEONE’S GARDENにエディターとして参加し、トーキョーワンダーサイトの「ギャザリング」イベント運営業務のメーンコーディネーターも務める。現在は、waitingroomのディレクター業をメーンに、フリーでギャラリー運営のサポートや企画コーディネーションも手がける。

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